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モラハラ妻 夫に対しさらなる高みを要求し、できないと蔑む

 芸能界きってのおしどり夫婦として知られていた高橋ジョージ(56才)と三船美佳(32才)の離婚騒動。原因は高橋が行っていた“異常なモラハラ”と報じられた。モラハラとは、「モラルハラスメント」の略で、言葉による暴力のことである。高橋・三船の件と同様に、一般的には夫から妻に対するものが多いとの印象があることだろう。

 しかし、モラハラは妻から夫へというケースも少なくない。夫婦関係に詳しい作家の石川結貴さんは「巧妙に夫を虐げる妻が増えている」と指摘する。

「モラハラはなぜか被害者に落ち度がないにもかかわらず、相手から責められることで、被害者のほうが“自分がちゃんとやらなかったから悪い”と自責の念にかられてしまう。モラハラの関係が固定化すると、する側も慣れきってしまって“向こうがなにも言わないからいいんだ”と増長してしまいさらに関係が悪化します。

 現代では家事、仕事、育児と忙しい女性が増え、妻はストレスが溜まっています。働く妻の立場が強くなり、ネット社会で自分の夫を他の男性と簡単に比較できるので、より夫に鞭をふるいやすい状況にあります。支配欲からモラハラをする男性に対し、女性は負けず嫌いで妥協できない。そのため夫にも“さらなる高み”を要求し、それができないと蔑んでしまうのです」

 どうしたらモラハラを止められるのか。止められないのは「自己を正当化する気持ちがあるから」と分析するのはカウンセリング&コーチング専門サロン「Will Crouwn」代表で心理カウンセラーの奥元絢子さんだ。

「夫婦間のモラハラが長く続くと、本当はやっている側もうすうす悪いことをしているなと気づいているはずです。でも、“夫が○○してくれないから”、“私はこんなにやっているのに”と自分を正当化して誤魔化しているんです。

 不満があるときは感情的になって相手を一方的に責めるのではなく、相手の言い分もちゃんと聞いて冷静に話し合うこと。また、モラハラのいちばんの原因は自己が満たされていないことです。ひとりで過ごす時間を増やす、友人とおしゃべりする、趣味に没頭するなど、リラックスして過ごせる時間を作りましょう。すると自分の幸せ度が増して攻撃する頻度を減らせると思います」

※女性セブン2015年2月19日号

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