スポーツ

安仁屋宗八氏 巨人戦で1勝を挙げると査定では2勝分になった

 元広島カープの安仁屋宗八(あにや・そうはち)氏は巨人戦の勝利数34。これは江夏豊(阪神、広島など)、星野仙一(中日)の35勝に次ぐ歴代8位の成績だ。1964年に広島に入団したのち、巨人キラーとなる原点の年となった1966年当時のことを安仁屋氏が振り返り、語った。この時代はまさに巨人のV9時代である。

 * * *
 この年から正式に監督になった長谷川(良平)さんから、こう聞かれたんです。

「名前を残したいか、成績を残したいか」

 初めは意味がわからなかったが、要は「巨人キラーになって名を残すか、勝てる球団に投げて勝ち星を残すか」という意味でした。

 僕は言える立場じゃないので「長谷川さんに任せます」と答えたら、「よしわかった」と、巨人戦にローテーションを合わせてくれるようになった。そこから巨人3連戦では1戦目は先発、2戦目はリリーフ、3戦目は抑えと3連投が当たり前になりました。

 今だから言えますが、巨人戦での勝ち星は2倍の評価を受けていました。つまり巨人戦で1勝をすると査定では2勝分。同じ勝ち星を挙げた投手よりも、給料は僕のほうが高かったと思いますね。

※週刊ポスト2015年3月6日号

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン