芸能

滝沢秀明 毎年進化する滝沢歌舞伎は「観客との勝負」と語る

 今年で10年目を迎える舞台『滝沢歌舞伎』が、4月8日に幕を上げる。

 今夏、初の海外進出となるシンガポール公演も決定し、勢いに乗っている。だが海外進出がゴールではない。ジャニーズのエンターテインメントショーをより多くの人に知ってもらい、“日本にブロードウェイを作るという”大きな目標があるのだ…。

 和のエンターテインメントを展開し、宙吊りにイリュージョン、最新技術を取り入れた迫力ある舞台は毎年チケットが即日完売するほど大盛況…年々進化を遂げている滝沢歌舞伎だが、宙吊りの和太鼓演奏など、見ている側からすると「どうしてそこまで追い込む演出をするのだろう」と思う。だが、滝沢は言う。

「ぼくらがハードルを上げているわけではなく、お客さんが慣れていくんです。おいしいお寿司を一度食べたら普通のお寿司では感動しなくなるのと同じですよ」

 新橋演舞場(東京・中央区)で彼が初めて宙に舞ったとき、会場からどよめきが起こり大きな拍手が鳴り響いた。あれから10年。フライングは定番の演出となり、どよめきも起こらなくなった。そんな客を満足させるためにも、常に新しいものにチャレンジしていく必要があるのだ。それはまさに「観客との勝負」なのだ。

 そして、今年10年目の大きな節目を迎え、シンガポール公演が決まった。海外公演が目標ではあったが、そこに重きをおいているわけではない。海外公演をすることによって海外の人に日本のエンターテインメントに興味を持ってもらい、いつか日本で見てもらいたい。それは彼が所属するジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川氏が常々口にしていることでもある。滝沢は今回の海外公演をそのためのプレゼンであり前哨戦と位置づけている。

「もともとこの作品は新橋演舞場で生まれた作品なので、日本がいちばん似合うんです。四季折々の風景を感じていただきたいから、ぜひ日本で見ていただきたいですよね」(滝沢)

※女性セブン2015年4月9日・16日号

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト