国内

暴力団元組長「年寄り騙す今の若い連中にはついていけない」

 この6月に入って警察は関東最大のテキヤ組織で指定暴力団「極東会」(本部・東京都豊島区)の松山眞一会長(87)と、博徒系の指定暴力団「住吉会」(本部・東京都港区)の関功会長(69)を相次いで逮捕した。

 警察による執拗な暴力団撲滅作戦は、ヤクザの金集めの手段(シノギ)を変質させているという。ジャーナリストの伊藤博敏氏が現状をレポートする。

 * * *
 バブル期に山口組系企業舎弟だった人物が懐かしむ。

「(1992年施行の)暴対法の前と後では様変わりした。それまでは債権回収、企業の倒産整理、地上げ、総会屋を使った企業からの金集め、歌手や格闘技の興行など、合法な仕事は山ほどあった。今はすべてが非合法で、ちょっと動けばすぐにパクられる」

 暴排条例の施行もあり、暴力団関係者が手を出せる「表の商売」は事実上なくなった。すると、彼らは「裏の仕事」でしか稼げなくなる。

 山口組が覚醒剤を扱うことを「御法度」にしているのはよく知られている。住吉会は2014年秋、会の規則に振り込め詐欺を禁止することを明記した。組員がそれらに手を染めれば破門になるという。

 それでも今、暴力団のシノギは覚醒剤と振り込め詐欺の2つが中核で、恐喝、売春、ノミ行為、裏カジノなどの博打が続く。住吉会系元組長が嘆く。

「シマを持ち、シマ内のことなら揉め事や厄介事を体を張って阻止する。その代わりに、みかじめ料をもらって地域と共存共栄を図る時代には、まだ俺たちの存在意義があった。年寄りを騙して稼ぐなんて、今の若い連中のやり方にはとてもついていけない」

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《TOKIO・国分太一が無期限活動休止》「演者とスタッフは“独特の距離感”だった」関係者が明かす『鉄腕DASH』現場の“特殊な事情”
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《スタッフに写真おねだりか》TOKIO・国分太一は「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」…日本テレビに問い合わせた結果
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
《日テレで緊急会見の意味は》TOKIO国分太一がコンプラ違反で活動休止へ 「番組降板」「副社長自らスキャンダル」の衝撃
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、今年秋の園遊会に“最速デビュー”の可能性 紀子さまの「露出を増やしたい」との思いも影響か
女性セブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン