それより我々オッサンにありがたいのは、自動ブレーキの「アイサイト」だ。スバルは「ぶつからないクルマ」の先駆者。その技術は掛け値なしにすばらしい。アイサイトには全車速追従クルーズコントロール機能も付いているので、高速道路では前のクルマを感知して正確に車間距離を保ち、渋滞でもほぼ自動運転感覚。実にラクチンだ。もちろん、うっかりわき見の時は自動ブレーキが守ってくれる。さすが技術のスバル。オッサンの強い味方である。
レガシィ・アウトバックは乗り味もインテリアも実にビッグでゆったりしていて、きっと美女も気に入るはず。美女は基本的にデカいクルマを好む。これは間違いない。
あまりにもデカすぎて不安という方は、日本向けに小ぶりに作ったレヴォーグ(277万円~)がおすすめだ。そしてレガシィ・アウトバックよりもヨンクっぽい形をしているのが、フォレスター(214万円~)。見た目がいかにも頼もしそうで、サイズや値段もそこそこ手頃。美女は基本的に頼もしそうなクルマを好む。これも間違いない。
結局美女の好みを追ってしまい、面目ない限りである。
■清水草一:編集者を経て、フリーライターに。「自動車を明るく楽しく論じる」がモットーの53歳。現在、フェラーリ・458イタリア、BMW・335iカブリオレ、トヨタ・アクアを所有。日本文藝家協会会員。
※週刊ポスト2015年6月26日号