国際情報

中国人客「商品無断撮影」「棚を爆買い後に一括返品」の狙い

 高級ブランド店が立ち並ぶ東京・銀座。いわゆる「爆買い」で活況を呈す一方、不審な動きを見せる中国人が出没していた。高級店の店員が語る。
 
「集団で押し寄せる中国人客の中に、店内で堂々と新作のバッグや財布、洋服の写真を撮る人がいます。店内での撮影はNGなのですが注意しても聞かず、商品の内側までバシャバシャと写真に収め、購入せず満足気に帰っていきます」(銀座の高級ブランド店店員)
 
「『この棚全部欲しい』と商品を一気に購入した中国人客がその数日後、いきなり店に現われて、『気に入らないから返品したい』と要求してきた。通常では考えられないケースなので驚きました」
 
 2014年に来日した中国人観光客は240万人。旅行消費額5583億円は前年比で倍以上となり、訪日観光客による旅行消費全体の4分の1以上を占める。国別ではダントツの1位だ(観光庁『観光統計』)。
 
 今年に入るとこの流れはさらに加速し、2月の春節(旧正月)にはわずか1週間で45万人もの中国人観光客が日本に押し寄せ、消費金額は1140億円に上ったと報じられた。
 
 商機を逃さぬよう、日本にある多くの高級ブランド店は中国人スタッフや中国語が堪能な日本人スタッフまで雇う注力ぶりだが、最近になって、前述したような不審な客が混じっていることに気付き始めた。銀座の高級ブランド店関係者が首を傾げる。
 
「当店ではご購入の際、お客さまには商品に傷やほつれがないか必ず確認していただいていますが、中国人客が返品しようとする商品は購入から数日しか経っていないのにシワや縫製のほつれが目立つ」
 
 この店では今月に入ってから、片言の日本語を話す中国人男性が「最新デザインのバッグが欲しい」といって来店し、複数の女性用バッグを購入したが、わずか2日後に「商品にシワがある」と返品に訪れた。購入時に商品の状態を確認したはずだと断わると、「なぜダメなんだ。おかしいじゃないか」と執拗に食い下がられたという。
 
 一体、彼らは何者か? 前出の店員が明かす。

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン