国際情報

韓国が茶道、剣道、相撲、ソメイヨシノまで韓国起源説を主張

 韓国が世界に広げている嘘の中でもここ数年で特に暴走しているのが、他国の文化を何でも「我が国発祥」とする主張だ。韓国語の「ウリ(我々)」をもじって“ウリジナル”活動と揶揄されている彼らの珍説を、在韓ジャーナリストの藤原修平氏が再検証する。

 * * *
「ソメイヨシノは韓国の自生種である」。今年4月の韓国地方紙『漢拏日報』に、韓国国立山林科学院・温帯山林研究所所長のこんなコメントが掲載された。済州島の漢拏山付近に自生する「王桜」こそがソメイヨシノだとする説で、韓国文化財庁も「ソメイヨシノは韓国が起源の桜」と主張している。

 だが、そもそもソメイヨシノは日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交雑種で、江戸時代後半に人工的に作出されたという説が有力だ。遺伝子的に日本原産種がもとになっているのだから、韓国で自生するソメイヨシノが発祥であるはずがない。

 だが、彼らにかかれば姿かたちが似ているものはすべて「我が国が元祖」となってしまう。ウリ(我々)がオリジナル(起源)だと主張するウリジナル活動はとどまるところを知らないのだ。

 日本伝統の茶道についても「韓国では1100年の歴史があり、日本の茶道は500年にしか過ぎない」、「1000年前の新羅の時代の礼法がほとんどそのまま日本に取り入れられた」と胸を張る。だが、韓国茶道で用いられる急須は、抹茶を使用する日本茶道には見られない茶具だ。韓国独自の茶道があったにせよ、日本茶道が影響を受けた痕跡はどこにも見当たらない。

 日本統治時代に韓国に持ち込まれた剣道は、ハングル読みのコムドと名を変え韓国のオリジナル文化となった。当然、道具も構えも日本の剣道と瓜二つだが、大韓剣道会は「コムドは新羅に起源をもつ世界最古の剣法」と主張している。

 相撲についても「本流は韓国相撲のシルム」と言って憚らない。しかし、日本では古墳時代の出土品に力士の埴輪があり、古事記や日本書紀にも相撲の記述が登場するほどの歴史がある。もっとも、相撲に似た格闘技は古くからモンゴルや中国にも存在しており、その起源を特定することはできない。それでも彼らは同じようなスポーツをしていればすべて「韓国起源」にしてしまうのだ。

※SAPIO2015年9月号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン