芸能

橋田壽賀子 引退報道を一蹴する一方で「終活」に一区切りつく

橋田壽賀子氏は引退報道を一蹴

「今のテレビドラマ見てて書きたいと思わなくなりましたね。もう私の時代じゃないなっていう気はしていますね。(若い)俳優さんも知らないし…。何でもないホームドラマは生きられない時代になった気がするんですよね。だったら、もうやめてもいいなっていう気がします」

 8月20日に放送された『ノンストップ!』(フジテレビ系)のインタビューでそう語った橋田壽賀子さん(90才)。これを受けて、スポーツ紙など多くのマスコミが「引退」と報じた。しかし、本人はそれを一蹴しているという。

「橋田さんはホームドラマがウケない今の時代について話しただけで、あんな形で報じられるとは思ってみなかったそうです。本人はいたって意欲的で、周囲には“まだまだ書き続ける”と宣言しているそうですよ」(テレビ局関係者)

 今年5月10日に卒寿を迎えた橋田さんだが、体もまったく不安はない。現在も週に3回はジムでトレーニングし、週に1~2回はプールで1km泳ぐ。旅好きで、すでに4度も世界一周を経験しているほどだ。

 年齢をまったく感じさせない橋田さんだが、昨年から「終活ノート」をつけ、終い支度を始めていることを本誌に明かしてくれた。

「今年2月に放送された『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)の原稿を書き終えて、大好きな旅行も我慢して終活に打ち込んできました。その甲斐あって、ようやく一区切りつけることができました」(橋田さん)

 1966年5月10日、自身の41才の誕生日に当時TBSのプロデューサーだった岩崎嘉一さん(享年60)と結婚。しかし、1989年に岩崎さんはがんで他界してしまう。

「子供もおりませんし天涯孤独の身ですから、心残りないように死にたいというのが終活を始めたきっかけでした。“橋田壽賀子の家はゴミ屋敷だった”なんて、死後に言われたくはないですからね」(橋田さん)

 そんな彼女がまず取り組んだのが、身の回りの整理だった。脚本のための膨大な資料や手紙に写真、ビデオなどどこから手をつけていいのかもわからない状態だったという。

「ビデオは業者にお願いして、すべてDVDに焼き直してもらいました。これだけで1部屋分ほどあったビデオが段ボール箱1個に収まりました。次に写真。たくさんあって苦労しましたが、とにかく年代順に並べ直しました。昔を思い出して笑ったり、しみじみしたり…。これは楽しい作業でしたね。

 手紙の整理は、1通ずつ封書から出して、年代順にどなたからもらったものか、一覧してわかるようにしました。

 この作業も心のこもったたくさんのお手紙を頂戴していることを改めて知ることができて、胸が熱くなりましたね。浜木綿子さんや、もう亡くなってしまった杉村春子さん、森光子さんといったかたがたからのお手紙は私の大切な宝物です」

 また着なくなった洋服や使わなくなったバッグなどはリサイクル業者に引き取ってもらい、その額は50万円を超えたという。

※女性セブン2015年9月10日号

関連記事

トピックス

今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・イメージ 写真はいずれも当該の店舗、販売されている味噌汁ではありません)
《「すき家」ネズミ混入味噌汁その後》「また同じようなトラブルが起きるのでは…」と現役クルーが懸念する理由 広報担当者は「売上は前年を上回る水準で推移」と回答
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン