芸能

柴咲コウ主演「女ばかりの大河ドラマ」に惨敗ドラマとの共通点

大河ドラマ『おんな城主 直虎』の主演が決定した柴咲コウ

 主人公も制作陣も「おんな城主」となる、異例の大河ドラマがスタートする。NHKは2017年の大河ドラマが『おんな城主 直虎』に、主演が女優の柴咲コウ(34)に決まったことを発表した。戦国時代、後に大老・井伊直弼を輩出する井伊家を滅亡の危機から守り抜いた女性・井伊直虎を描く。柴咲はNHKのドラマ初出演となる。

「『八重の桜』(2013年)の綾瀬はるか、『花燃ゆ』(2015年)の井上真央など、今まで大河の主役を演じてきた女性は過去にNHKの他のドラマ出演経験がありましたが、一度も経験がない柴咲が大河の主役に抜擢されるのは異例です」(NHK関係者)

 制作陣も異例の体制で臨む。脚本家は『JIN-仁-』(TBS系)などの森下佳子氏、チーフプロデューサーは岡本幸江氏と、「おんな城主」というだけあってか、主演、脚本、プロデューサーには女性がズラリと並んだ。これも大河史上初だ。理由についてNHK広報局は、

「チーフプロデューサーの岡本さんが『直虎をドラマで扱いたい』と思い、脚本をお願いするなら森下さんだと確信していた。柴咲さんは強さとかわいい面を持ち、直虎の活躍した年齢と近いのでお願いしました。(女性ばかりになったのは)結果的にそうなっただけ」

 としている。ただ、すでに不安の声が上がっている。井伊直虎という一般的には知名度が低い人物を取りあげること、さらに主役が女性であること。現在放映中の久坂玄瑞の妻を描いた『花燃ゆ』と同じ構図だ。視聴率が一桁の回も多いなど苦戦が続いているのは周知の通り。

『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版刊)の著者で、ドラマウォッチャーの田幸和歌子氏はこういう。

「大河ドラマはメジャーな人物のダイナミックな生き様を描いたものが主流。女性目線でのドラマ作りとなると、支え合う光景を描く朝ドラのようになってしまう危険があり、大河ドラマファンが離れてしまう可能性があります」

 血湧き肉躍る大河ドラマになればいいが。

※週刊ポスト2015年9月11日号

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン