媚びるでもなく、もちろん失礼な言動もなく、街中の「ロー」な意見を聞いた後も芸能人が気持ちよく帰っていくのは、長野美郷の実力の賜物であると思う。

 美郷ちゃんの出現以来、気温や湿度の電光掲示板を手の甲で差すのは他局でも定着した。恐らく、趣味のネイルアートをカメラに向けて見せるための策だったと思うが、上品でチャーミングな美郷ちゃんのネイルアートを見るのも『めざましテレビ』の楽しみの一つだった。

 そんな美郷ちゃんは、SMAPの木村拓哉主演の映画『HERO』に重要な役で出演している。監督さんにとっても、「お天気」と言えばいまだに「美郷ちゃん」だったのだろう。

 中学時代からドラマ『HERO』の大ファンだったという美郷ちゃんが、同い年で同映画のヒロイン・北川景子と“HERO愛”を語った際も、出しゃばりすぎず、しかし、マニアぶりはしっかり視聴者に伝わるVTRだった。

 同い年と言えば、新卒でNHKとフジテレビのアナウンスを受けるも不採用となった美郷ちゃんの“同期”は、松村未央アナであり、いまも交流があるそうだ。

 長野美郷が落ちて、松村未央が入る…。やや理解に苦しむが、恐らく美郷ちゃんのことが惜しくなったフジテレビ幹部が、新卒後すぐに『めざましテレビ』の“お天気”を用意。セント・フォースも紹介したのではないか。実は在京局を受験中、そういう声のかけられ方をする女性キャスターは少なくないのである。

 まぁ、彼女の実力や人気を考えると、ずっと“お天気”ばかりを担当させておくワケにもいかないだろうが、『めざましどようび』だけを担当しているということは、まだ“フジテレビ縛り”が解けていないのだろう。

 だが、そうこうしている内に、フリーアナにも確実に押し寄せてくるのが“30才定年説”だ。同じプロセスを経ていまにいたる皆藤愛子が他局でそれほど活躍できていないことを考えると、美郷ちゃんの今後も心配でならない。

 平日の朝はいいけれど、午後帯や夕方のニュースで苦戦が続いているフジテレビにあって、長野美郷は必ずや武器になる。もっともっと美郷ちゃんの活躍の場が広がってほしい。

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