芸能

NHK大河の会見に乱入の三谷幸喜 本編にも出演する説出る

 人気脚本家・三谷幸喜の活躍ぶりが最近、何かと話題だ。烏龍茶のCMで女装姿を見せたかと思えば、自ら脚本を手掛けたNHKの大河ドラマの会見に乱入して注目を集めることも。三谷の面白さの秘密とは? コラムニストのペリー荻野さんが綴る。

 * * *
 久しぶりにCMを観て、笑ってしまった。三谷幸喜が出演する烏龍茶『つむぎ』のCM「いろんな食事に合う篇」。
 
 日本の茶葉で作られた烏龍茶がさまざまな料理にも合うことをアピールするため、三谷は最初の場面では、丸メガネに詰襟、昭和の書生のような学生服姿で、学食のカツカレーをパクパク。皿の横にはもちろん『つむぎ』。二番目の場面では、ちょびヒゲにメガネ、クビにタオルをかけた作業服姿で、定食屋のタンメン(?)をズルズル。丼の横にはもちろん『つむぎ』。

 そして第三の場面では、「犬神家の一族」の松子のようなこんもりとした銀髪アップに指には巨大な真珠の指輪、上品な着物姿で、箸でてんぷらをつまむ。もちろん、傍らには『つむぎ』。笑ったのは、何気に女装していたおばさま姿がとても似合っていたことだ。このまま歌舞伎座の客席にいても、気づかれないと思う。

 ひとりの俳優が、いろんな職業に扮するCMといえば、『つむぎ』と同じ日本コカ・コーラの山田孝之の『ジョージア』がある。山田はこのシリーズで、ざっと思い出せるだけでも、大工、営業マン、警官、ラーメン職人、バイク便ライダー、トラック野郎、海の家のお兄さんなどに次々変化。ついにはコロンビアで原料のコーヒー豆を収穫する現地の人にも扮して、「さすが俺の豆だ…」と真っ黒なヒゲの口元をにんまりさせたりする。すごいなりきりぶりである。ひょっとして三谷幸喜のなりきりは、山田孝之への挑戦なのか!?

 三谷といえば、来年の大河ドラマ『真田丸』執筆でとてつもなく忙しいはず。だが、話題作りにも余念がなく、先日、NHKで開かれた『真田丸』の記者会見では、記者席から突如「西日暮里壁新聞の記者です」と手をあげた三谷は、淀殿役の竹内結子に質問。

「台本は遅く届いた方が悩む時間が少なくてすむ?」と問いかけ、竹内にあっさりと「早く欲しいです」と返されたという出来事も報じられた。私はここでピンときたのである。ひょっとして三谷幸喜は、自らも大好きな戦国ドラマに出演を画策しているのではないか?

 戦国ものでは、これまでにも俳優として大河ドラマ『功名が辻』に室町幕府十五代将軍足利義昭役、フジテレビ『女信長』に今川義元役で出演している。ふたつの役に共通しているのは、戦国でもっともトホホなイメージの役ということだ。足利義昭はお飾り将軍で信長に反抗してトホホ、今川義元は大軍で絶対勝てると思っていた信長に討たれてトホホ。史実はともかく、三谷版義昭と義元はかつてないほどにトホホ度が高かった。しかし、『真田丸』で同じ役というのもつまらない。ならばいっそ、『つむぎ』で見せた女装技を活かして、淀殿らの「乳母」役などいいのではないか。

 今年の大河ドラマ『花燃ゆ』にも、長州藩の大奥に銀粉蝶、鷲尾真知子らベテラン奥女中がいたが、そこに何気なく三谷の奥女中が混じっているところを想像しても何の違和感なし! 大丈夫!! こんな太鼓判を押されて誰が喜ぶのかとも思うが、古くは放送作家から「意地悪ばあさん」に主演した青島幸男の例もある。ぜひともこの路線(勝手に女装を路線にしてますが)も発展させてほしい。

トピックス

解散を発表したTOKIO(HPより)
《TOKIO解散には迷いなし?》松岡昌宏、「男気会見」で隠せなかった本音 唯一違った“足の動き”を見せた質問とは?
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
ディップがプロバスケットボールチーム・さいたまブロンコスのオーナーに就任
気鋭の企業がプロスポーツ「下部」リーグに続々参入のワケ ディップがB3さいたまブロンコスの新オーナーなった理由を冨田英揮社長は「このチームを育てていきたい」と語る
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《渡部建の多目的トイレ不倫から5年》佐々木希が乗り越えた“サレ妻と不倫夫の夫婦ゲンカ”、第2子出産を迎えた「妻としての覚悟」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン
都内の日本料理店から出てきた2人
《交際6年で初2ショット》サッカー日本代表・南野拓実、柳ゆり菜と“もはや夫婦”なカップルコーデ「結婚ブーム」で機運高まる
NEWSポストセブン