芸能

小池徹平の魅力は「うる目力」での感情表現 時代劇でも発揮

「うる目力」が注目の小池徹平

WaTの電撃解散発表で注目を集める小池徹平(29才)が時代劇に初主演する。石ノ森章太郎さん原作の時代劇『佐武と市捕物控』で下っ引きの若者佐武役を演じるのだが、そこで発揮されたのは“うる目力”だという。時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野氏が綴る。

 * * *
 近年、「目力が強い」俳優は結構いるが、小池徹平にはそれとは一味違う“うる目力”がある。その力は「ぼくは子供じゃありませーん!」などと叫びながら捜査をしていた『シバトラ~童顔刑事柴田竹虎』やひきこもりのストーブさん役の『あまちゃん』でも光っていたが、まもなく放送される時代劇『佐武と市捕物控』(BS日テレ・12月19日放送)でも、存分に使われている。

 このドラマで小池徹平は江戸の事件を追う下っ引きの若者佐武役。下っ引きといえば、現代の刑事のごとく活躍する岡っ引きの親分の下で、聞き込み、張り込み、片付けなど下働きに走り回る見習い的存在だ。親分の命令ひとつで早朝から深夜まで働くプチブラック職なのに、誰も一人前と認めてもらえないつらーい立場。そんな佐武を心配し、影ながら助けるのが、盲目の按摩で居合の達人の市(遠藤憲一)である。

 江戸のバディともいえるふたりは、隅田川でふたりの死体が見つかった事件を追う。見事な一太刀で斬られた被害者を見れば、どう考えても下手人は武士でしょ?と考える佐武。現場には重要な遺留品もあったのだが、探索仲間からは例によって相手にしてもらえない。事件はどんどん拡大し、思わぬ大物もからんで岡っ引きは手が出せない。ささやかな幸せを願う女たちを助けることもできないのだ。すると出ました! 小池徹平の“うる目力”。佐武の目に浮かんだ怒りとも口惜しさともとれる強い表情が、物語に火をつける。

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン