芸能

目玉不足 NHK紅白歌合戦はオワコンか音楽評論家が分析する

今年の紅白にはゲスの極み乙女。、乃木坂46らが初出場

 一年を締めくくるNHK紅白歌合戦。今年もその日が近づいているが、「目玉不足」との声が相次いだ出演者の発表後、ここまであまり良い話題が見つからないでいる。去年の今頃は『アナと雪の女王』の演出はどうなるのかという話題で持ちきりだったはずだが、今年はコレといったものがない。紅白はもはやオワコンなのか――。
 
 音楽評論家の富澤一誠さんは、今年の紅白がいまいち盛り上がっていない理由について次のように解説する。

「紅白といえば毎年何かを打ち出すものですが、今年は何がメーンなのか、どういう方向に持っていきたいのかが見えてきません。今年を代表するヒット曲がなかったということが大きな要因なのですが、それをカバーするようなアイディアもこれまでのところ出てきていません」(富澤さん、以下同)

 目玉不足と言われる出演者のラインナップについてはどうか。

「演歌が減ってJポップが増えるんじゃないかと思っていましたが、大きくは変わらなかったようですね。三山ひろしさん、山内惠介さんといった若手演歌歌手が選ばれた点は新しさがあってよかったと思いますが、どうなるか注目されていた森進一さんや和田アキ子さんが今年も入っているので、代わり映えしない顔ぶれという印象は拭えません。

 小林幸子さんやX JAPANなどの復活組も驚くべき話ではないし、初出場のBUMP OF CHICKENやレベッカ、Superflyもなぜ今なのか。出てもらうのが遅かったんじゃないかと思います」

 今年の紅白に出演しないアーティストの中で、富澤さんが「今年の紅白に出てもよかった」といえるアーティストは、DREAMS COME TRUEだという。7月に発売した『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』は100万枚に届く勢いでロングヒットしており、知名度と話題性は申し分なし。すでに出場回数15回を誇る人気グループだが、ヒット曲のない今年こそドリカムパワーに頼るべきだったのかもしれない。

 出演者をめぐる世間とのズレは今に始まった話ではないが、そうなってしまう要因は時代の変化にあると富澤さんは指摘する。

「かつて紅白に出場するということは、歌手としてのステータスを高めるものでもありました。今でも演歌歌手にとって大きな目標であることに変わりありませんが、Jポップのアーティストにとってはそうではなくなっています。出演をきっかけに羽ばたくということもなくなった。出演者の価値観が変わってきている中で、今の紅白に興味を持って観ている人がどれだけいるかというところから考えないと、本当に『役目は終わった』となりかねません」

 紅白に落選したももいろクローバーZは“紅白卒業宣言”をして、年越しライブを開催することになった。このようなアーティストが増えると、そのうちどの家も紅白にチャンネルを合わせなくなるかもしれない。

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《TOKIO・国分太一が無期限活動休止》「演者とスタッフは“独特の距離感”だった」関係者が明かす『鉄腕DASH』現場の“特殊な事情”
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《スタッフに写真おねだりか》TOKIO・国分太一は「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」…日本テレビに問い合わせた結果
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
《日テレで緊急会見の意味は》TOKIO国分太一がコンプラ違反で活動休止へ 「番組降板」「副社長自らスキャンダル」の衝撃
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、今年秋の園遊会に“最速デビュー”の可能性 紀子さまの「露出を増やしたい」との思いも影響か
女性セブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン