長岐:それもまっとうな理由ですが、もう少し夢のある目標を立てるといいですね。人間、楽しみがないと貯金が続かないんです。それに、具体的な目標が見えると、計画的に貯金する気になります。それもひとりよりご家族で話し合ったほうがお互いにセーブしあえますから、貯めやすくなりますし、結果的に下流老人になるリスクを激減します。
──確かに! 早速、家族にも相談してみます。
つづいて、消費経済ジャーナリスト・松崎のり子さんにお話を訊いた。
──現状を把握することが大事なのはわかりましたが、具体的にはどうすればいいんでしょうか?
松崎:実は貯めるシステムはとっても単純。収入から貯める分のお金を取り、その残りで生活すればおのずとお金は貯まります。
──言うは易しですけど、とても難しい…(遠い目)。
松崎:貯められないのはなぜかというと、支出に優劣をつけられていないからです。今はポイントカードなどでお金を使わせる仕組みがいっぱいありますから。“お得”に踊らされて、けっこう無駄遣いをしているんです。サル美さんはポイントカード好きでしょ?
──はい。本日ポイント3倍って聞くと飛びついちゃいます。
松崎:やっぱり。ポイントカードは食料品やドラッグストアなどよく行くお店のもの以外は処分したほうがいいですよ。ポイント何倍デーと言われると、“行かなきゃ損”と思い、わざわざいらないものまで買いにいくことになりますから。
──うう、耳が痛い。
松崎:ちなみに私は近くのスーパーで使える流通系のカードにポイントを貯めています。ポイントを端数の支払いにあてて、極力お札を崩さないようにしています。小さなことですが、無駄遣いしない秘訣なんです。
──なるほど。真似してみます!
松崎:家の近くにイオンがあるかたは、『イオンカードセレクト』はポイントが貯まりやすいのでおすすめですよ。その他、地域を問わず主婦のかたに人気の『楽天カード』は、年会費無料で還元率も1%以上。『楽天ポイントカード』に登録すれば、貯まったポイントをミスタードーナツなど提携店で使えるからいいです。
──お財布の中、見直さなきゃ!!
※女性セブン2016年1月1日号