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習近平氏の倹約令を無視して公費で豪遊した天津市幹部が摘発

 中国では党政府幹部に対して、習近平国家主席による厳しい節約令が続いているが、このような規制をくぐり抜けようと、天津市の局長級幹部が自身の誕生日パーティで、中国の最高級酒である30年ものの茅台酒を公費で払い、その中身をペットボトルに移し替えて、他の客にはミネラルウオーターのように思わせて、飲んでいたことが分かった。

 パーティでは、茅台酒のほか、アワビやフカヒレ、ツバメの巣、クマの手など最高級食材を使った料理を注文していた。また、イタリアや香港など海外での公務出張の際も、同じように贅沢三昧をしており、内部告発からことが露見し、職務を解任され、現在取り調べ中だ。党機関紙「人民日報」が報じた。

 この人物は天津市直属の天津市医薬集団の最高幹部だった張建津・党委書記兼会長。張氏は2013年5月から取り調べを受ける2015年8月まで、ビジネス上の接待との名目で頻繁に高級ホテルのレストランで宴会を重ね、1本2万元(約40万円)もする30年ものの茅台酒をはじめ、やはり高級酒である50年ものの紹興酒のほか、最高級食材を使った料理を注文し、贅沢の限りを尽くしていた。

 宴会はほぼ1週間に1回の割合で頻繁に行われており、1回の宴会で25万元(約500万円)を使うこともざらだったという。しかも、その費用は公費で落としていたという。

 中国当局が問題視しているのは、張氏の公費流用が、習氏が倹約令や腐敗摘発の強化を宣言した2012年11月以降に集中していることだ。張氏は習氏の指示をまったく無視していたことになる。

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