作家の亀山早苗さんは、ヒーローと2番目の男の違いをこう説明する。
「ドラマや映画で描かれる2番手は“ヒロインのことをなんでも受け入れる男”です。そういう人がなぜ必要かというと、自分のことをさらけ出せるから。
1番手には恋愛の先に結婚があったりして、自分のダメなところとかを見せたくない、見せられないと、仮面をかぶっちゃったりしますよね。でも2番手の男には見せられるから、愚痴を言っても許されるし、結果として癒される。そんな家族みたいな父親のようなやさしさに惹かれるんでしょうね」
現実世界でも、“友達以上、恋人未満”の存在は貴重。時にその存在が1番手に“昇格”することももちろんある。
「“幸せの青い鳥はここにいたんだ”っていう大逆転パターンと、ずっと2番手のままでいる固定パターンがあります。でも固定パターンの方が切なくて萌えるのかもしれませんね。もし、近くにそういう存在がいたら、迷わず“キープ”した方がいいですよ(笑い)」(亀山さん)
※女性セブン2016年1月28日号