国内

確定申告 子供の進学、夫の退職、離婚などでも還付の可能性

 2015年の所得税の確定申告が16日から始まった。確定申告とは、1年間の所得を申告して、国に納める税金などを確定する制度だ。確定申告をしてお金が戻ってくるのはどういう人が対象になるのか? 『自分ですらすらできる確定申告の書き方』(KADOKAWA)著者で税理士・公認会計士の渡辺義則さんに聞いた。

「自営業者や年収2000万円以上のサラリーマンが申告して所得税などが決まります。ここで注目すべきは、確定申告では、払いすぎた税金が戻ってくる場合があることです。それは年収2000万円未満の一般のサラリーマン家庭にも当てはまりますから、しっかり取り戻しましょう」(渡辺さん、以下「」内同)

 以下のことが、去年ひとつでも当てはまる人は税務署へ。確定申告することで税金の還付が受けられる可能性が高い。ちなみに、生命保険料の控除など、年末調整で会社に出し忘れた分がある場合も、確定申告で申請できるから覚えておこう。ここでは一つのモデルケースから、還付の可能性がある実例を見ていく。

※モデルケースの試算
<年収650万円、源泉徴収税額16万8800円の男性とする。家族構成は、専業主婦の妻、大学生の子1人。限界税率10%、還付額(端数処理なし)は、但し書きがない場合、復興特別所得税考慮前。医療費控除は、10万円を超えた負担金額が所得から控除される>

 例えば子供の大学進学。扶養している子が19~22才の間は「特定扶養親族」となり、63万円の控除がある。「年齢のみの条件なので、23才で大学にいってもこの控除の対象にはなりません」。扶養控除は15才までは0円、16~18才は38万円、23~69才は38万円となる。

 人間ドックで異常が見つかって治療した場合、通常、健康診断や人間ドックの費用は医療費控除の対象外だが、その結果から治療に進んだ場合は認められる。領収書をとっておこう。

 パート先で年末調整してもらっていない人も対象に。パートでも、毎月受け取る給与から所得税が源泉徴収されている。

「年間所得が103万円以下なら、年末調整か確定申告すれば全額戻ります。年の途中で辞めた人や、パート先が年末調整をしていない場合などは勤め先に源泉徴収票を発行してもらって確定申告しましょう」

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン