芸能

アイドルの「卒業」事情 現役地下アイドル・姫乃たまが解説

アイドルの「卒業」について姫乃たまが解説

 AKB48グループの高橋みなみや宮澤佐江、モーニング娘。’16の鈴木香音など、グループからの「卒業」を宣言するアイドルが続いています。最近では、年度が変わる春を前にしたアイドルの「卒業」発表は、季節の風物詩といえるほど繰り返し耳にするニュースとなっています。女性アイドルがその活動内容を変更するときにも使われる「卒業」について、地下アイドルでライターの姫乃たまさんが解説します。

 * * *
 また別れの季節が近づいてきて、特に学生のアイドルを応援している人は、心なしか少しだけそわそわしているようです。進級、進学、就職など、私生活の転機をきっかけに、「卒業」するアイドルが多いからです。

 地上(メジャー)のアイドルも、女優やタレントに転向したり、なんとなく年齢に制限を感じたりして、いつまでもアイドルでいようとすることは稀です。そして、主に女性アイドルが、グループから脱退したり、活動を辞めたりすることを「卒業」と呼びます。アイドルは基本的に途中経過の職業です。現在の女性アイドルは、人数も個性的な子も多く、学校のような雰囲気が増していますが、アイドルには“アイドルという名の学校”から卒業して、何かになっていく定めがあります。

 地下アイドルを名乗る私も、インタビューでは決まって、「将来何になりたいですか?」と聞かれます。私は子どもではなくて、地下アイドルなのですが、つくづくこの仕事は最終地点でないことを痛感させられます。現にほとんどの地下アイドルが、ほかの職業へのとっかかりや、将来の目標を探す期間として活動しています。

 アイドルの卒業と解散を粛々と伝える「Good bye, Idol」というアカウント名のツイッター(@goodbyeidol)を見ていると、毎日、いくつものさよならが流れてきます。アイドルの卒業、解散や脱退が、毎日どこかで行なわれているのは知っていましたが、きちんとまとまった情報で見ると、胸に迫るものがあります。世間には知られない、女の子達の決意や事情がそこにはあります。

 先日も複数のアイドルが出演するライブに出演したら、全11組中、3組が引退ライブを控えていて(他の何組かもすでに解散、引退済みでこの日だけの出演)、改めて静かに驚きました。モーニング娘。’16や、AKB48メンバーの卒業が日々報道されていますが、地下アイドルはさらに卒業&解散&活動休止ラッシュです。SNSを利用して誰でもアイドルになれる前代未聞の状態が、大量に若い女の子を地下アイドル業界に流入させているからです。そして彼女たちの多くは事務所の縛りが緩い(もしくは所属してない)ことから、ライブで歌い終わった後に、突然「今日で引退しまーす!」と報告する人を何人か見たことがあります。

 卒業にも、グループや事務所からの卒業と、業界からの卒業(引退)があります。

関連キーワード

関連記事

トピックス

『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(HP/時事通信フォト)
「私嫌われてる?」3年間離婚を隠し通した元アイドルの穴井夕子、破局後も元夫のプロゴルファーとの“円満”をアピールし続けた理由
NEWSポストセブン
小野田紀美・参議院議員(HPより)
《片山さつきおそろスーツ入閣》「金もリアルな男にも興味なし」“2次元”愛する小野田紀美経済安保相の“数少ない落とし穴”とは「推しはアンジェリークのオスカー」
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン
記者会見を終え、財務省の個人向け国債のイメージキャラクター「個子ちゃん」の人形を手に撮影に応じる片山さつき財務相(時事通信フォト)
《つけまも愛用》「アンチエイジングは政治家のポリシー」と語る片山さつき財務大臣はなぜ数十年も「聖子ちゃんカット」を続けるのか 臨床心理士が指摘する政治家としてのデメリット
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(時事通信フォト)
「濡れ髪にタオルを巻いて…」森下千里氏が新人候補時代に披露した“入浴施設ですっぴん!”の衝撃【環境大臣政務官に就任】
NEWSポストセブン
aespaのジゼルが着用したドレスに批判が殺到した(時事通信フォト)
aespa・ジゼルの“チラ見え黒ドレス”に「不適切なのでは?」の声が集まる 韓国・乳がん啓発のイベント主催者が“チャリティ装ったセレブパーティー”批判受け謝罪
NEWSポストセブン
高橋藍の帰国を待ち侘びた人は多い(左は共同通信、右は河北のインスタグラムより)
《イタリアから帰ってこなければ…》高橋藍の“帰国直後”にセクシー女優・河北彩伽が予告していた「バレープレイ動画」、uka.との「本命交際」報道も
NEWSポストセブン
歓喜の美酒に酔った真美子さんと大谷
《帰りは妻の運転で》大谷翔平、歴史に名を刻んだリーグ優勝の夜 夫人会メンバーがVIPルームでシャンパングラスを傾ける中、真美子さんは「運転があるので」と飲まず 
女性セブン
安達祐実と元夫でカメラマンの桑島智輝氏
《ばっちりメイクで元夫のカメラマンと…》安達祐実が新恋人とのデート前日に訪れた「2人きりのランチ」“ビジュ爆デニムコーデ”の親密距離感
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
「押収されたブツを指さして撮影に応じ…」「ゲッソリと痩せて取り調べに通う日々」米倉涼子に“マトリがガサ入れ”報道、ドタキャン連発「空白の2か月」の真相
NEWSポストセブン
元従業員が、ガールズバーの”独特ルール”を明かした(左・飲食店紹介サイトより)
《大きい瞳で上目遣い…ガルバ写真入手》「『ブスでなにもできないくせに』と…」“美人ガルバ店員”田野和彩容疑者(21)の“陰湿イジメ”と”オラオラ営業
NEWSポストセブン