佳代子さんは“私は結婚、出産、子育て、仕事、離婚、すべて経験しているけど、していないのは再婚だけね”とよく言うんです。これだけ波瀾万丈な人生を送った人も少ない。家柄や仕事、なにかを気にするのではなく、一度の人生ですから自由に生きなさいということが3人の息子への何よりものメッセージなんでしょうね」(前出・関係者)
11月に行われた佳代子さんの講演会場の片隅に三男の姿があった。彼女は一家の大黒柱として走り抜けてきた半生を常々こう語っていた。
「一目顔も見られない孝太郎や、進次郞のことを思うと仕事もなにもかも放り出してやめてしまいたいと思うことは幾度となくあった。それでも必死に頑張ってきて、人と人とのご縁を大切にして来たからこその今がある」
講演を終え、割れんばかりの拍手が起きる会場で、感動して泣いている女性たちの姿もあった。
「自分から積極的に表へ出たわけではなく、周囲の声に押されたようですが、子供の独立、そして60才という仕事の区切りを目前に、佳代子さんも考えが変わっていったようです。自分の壮絶な体験を語ることで、世の中の多くの悩む女性たちを元気づけることができるのなら、と思っているんでしょう。でもそのメッセージは、誰よりもいま第一線で活躍して、これから家族を築いていこうという3人の息子さんたちへと向けられているのではないでしょうか」(前出・宮本家関係者)
※女性セブン2016年3月17日号