芸能

隠れた人気番組 Eテレ『団塊スタイル』に寄せられる泥沼告白

番組での泥沼不倫相談に驚かされた風吹ジュン

「夫がずいぶん前から嫌いです」(59才女性)
「主人が脳梗塞を患い、私は看病に疲れました」(60才女性)

 NHK・Eテレに『団塊スタイル』(毎週金曜日夜8時~)という隠れた人気番組がある。シニアに役立つ情報や先輩シニアの生き方などを紹介、2012年4月にスタートして丸4年になる。司会は風吹ジュン(63才)だ。

 3月4日放送のテーマは「心をリセット! シニアのお悩み相談」。視聴者の悩みにアドバイザーたちが直接電話で答える形式で、いわばTBSラジオの名物番組『全国こども電話相談室』(昨年、番組は終了)とまったく同じ要領。だが、冒頭の通り寄せられた相談は、“こども相談室”では得られないものばかり。

 風吹を驚かせたのは50代女性からの17年間に及ぶ「泥沼不倫」相談だった。

 38才の時、当時55才だった妻子ある男性上司から「好きだ」と告白され、不倫関係に。一度結婚に失敗していた女性は男性に結婚を迫っていたが、男性は「息子が独立するまでもう少し時間がほしい」などと言っては先延ばしにしてきたという。

 そして2年前に男性が脳出血で倒れて入院したことで、不倫関係が男性の妻に発覚。2か月後、病気が快復した男性は「妻との離婚話に決着がついた」と女性の家にやってきたが、妻から電話があると大慌てで妻の元に戻ってしまい、その後、連絡がとれなくなってしまったという。

 そして数日後、この女性は男性の妻から慰謝料を請求する裁判を申し立てられた。男性は家庭を壊す気はなかったのに、女性のほうが一方的に不倫関係の継続を迫っていたというのだ。弁護士のすすめもあり、女性は100万円の慰謝料を支払って男性の妻と和解。

 そこで女性は「男性の本心がわからない。どうしたらいいでしょうか?」と電話で訴えてきたのだ。それに対し、アドバイザーたちはこんなアドバイス。

「ここでケリがついてよかったと思ったほうがいい。この男はクズです!」(ジャーナリストの鳥越俊太郎氏)

「不倫関係というのは、桜が咲いてその時に恋をして、次の桜まで決着をつけない男はダメ。ギリギリ3年待って、3年待ってもダメな人は30年待ってもダメですよ」(プロデューサーの残間里江子氏)

 それを困惑した面持ちで聞いていた風吹が「いかがですか?」と問いかけると、女性は「17才の年の差がありますので、彼より早く死んではいけないと。頑張ります」と気丈に答えた。

 番組の締めで風吹は「頑張って悩むということが生きるということ」と穏やかな表情で振り返った。シニアの悩みには人生の重みがある。

※女性セブン2016年3月31・4月7日号

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン