ビジネス

役所に申請することでも結婚や子育てのお金をもらえる

 いよいよ春の訪れも間近。新たな生活に突入する方も少なくないだろう。そんなときに知っておきたいのが、新しい生活環境に突入してもらえるお金があることだ。実は、引っ越しや転勤、入園、入学など生活が変わる時に“お金をもらえる”チャンスがある。それが、役所に申請するだけで国や自治体から「もらえるお金」だ。

 好待遇になりやすいのは新婚&子育て世代だ。各自治体は過疎化・少子化対策のため、この世代にさまざまな補助金制度を用意している。ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんはこう語る。

「過疎地では定住前提のカップルに支払われる『結婚祝い金』があります。5万~10万円が相場ですが、群馬県上野村は20万円。夫婦の仲を取り持った人に対して、結婚仲介奨励金を払うという自治体もあります」

 東京都新宿区は子育て世帯(義務教育の子供がいる世帯)が区内の民間賃貸住宅に住み替える場合、賃貸契約費用を最大36万円、引っ越し代のうち最大20万円を支給する。

 福島県矢祭町は第1子と第2子誕生時にそれぞれ10万円、第3子に50万円、第4子に100万円、さらに第5子以降は150万円を支給する大盤振る舞いだ。

 私立幼稚園に子供を通わせる家庭に自治体が幼稚園費用などを補助するのが、「私立幼稚園就園奨励費補助金」。所得や子供の数などにより支給額が異なるので、自治体や幼稚園に問い合わせてみよう。

 15才未満の子供がいて、年収500万円以下など条件を満たせば、引っ越しの実費を20万円まで支給する「子育て世代の転入・転居支援金」や、単身赴任先からの帰宅旅費の分だけ所得税が控除される「単身赴任旅費の特定支出控除」などもある。

 さらに、高齢化が進むなか、介護保険で「もらえるお金」もある。たとえば要介護認定を受けた人が住む家に手すりを付ける、段差をなくすなどの工事をした場合、「介護保険のリフォーム補助金」として、20万円を限度としてリフォーム費用の9割が支給される。

 階段の勾配の緩和や浴室改良を行った際に所得税が最大20万円控除される、「バリアフリー改修特別控除」と併用することが可能だ。

※女性セブン2016年3月31日・4月7日号

関連キーワード

トピックス

クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン