映画やドラマをあまり観ない人にとって、この菅田を頻繁に見かけるようになったのは、auのCMからだろう。もともと人気の「三太郎シリーズ」に、チャラい「鬼ちゃん」として登場した菅田は、実力派若手俳優たちの中に入ってもあっさりと溶け込んでしまった。これもいろんな役を幅広くこなしてきたからこそ、できたことなのかもしれない。
プライベートでは、女優の二階堂ふみ(21)との熱愛も報じられた。本人は交際を完全否定しているが、このような話が出てくるのも人気者の証。ただ、3月20日放送の『情熱大陸』(TBS系)では、あまり酒も飲まず、芸能人の割に派手ではない私生活が紹介された。
「彼の私生活をすべて追っていたわけではありませんが、もっとやんちゃなタイプかと思っていたので、酒の席でも大人しく意外な感じでした。ただ、猫のようにマイペースなタイプでありつつも、人間としての振り幅は広いと思いました。俳優仲間とバンド演奏をしたり、友人と服をつくったり、いろんなことを試して自分の好きなことにのめり込む。それが演技の幅広さにつながっているのだと思います。
『ピンクとグレー』のメガホンをとった行定勲監督からは、『日本の映画監督が一番欲しがっている奇才』と称されたように、どんな役をやらせても見事に演じきるので、使う側は面白いでしょうね。短期間にこれだけ多くの作品に出演しながら、イメージの異なる役をこなせるのは才能があるからこそ。私がかつてブレイクを予想していた時よりも、ブレイクした今のほうが大きな可能性を感じています」
七変化どころではない自在性を見せる菅田。まだまだ新しい姿を見せてくれそうだ。