ライフ

結婚相談所 「58歳・バツイチ・子ナシ」男の自腹入会レポ

 日本人男性の平均寿命は2013年に80歳を突破、昨年は百寿者が6万人を超え、どんどん長寿化している。11年前に妻と離婚してから気ままな独身生活を送ってきた記者(58)は、老後生活を想像するたびに、このまま1人でいいのかと不安が募る。老後の幸せを真剣に探してみようと思い、婚活を決意した。

 一口に婚活と言っても様々だ。出会い系サイトや中高年向けのパーティなどの婚活サービスを利用した友人の話によれば、料金が安いほど、参加する女性のレベルも下がるという。なので今回は結婚相談所を頼ることにした。

 結婚相談所は独自会員だけで運営する独立系の相談所と、会員情報を共有する仲人系の相談所に分かれる。後者は都内で1000社ほど、全国では約4000社もあるという。仲人系には大きく分けて4つの団体があり、各相談所はいずれかの団体に加盟し、会員データを共有する。

「昔は各団体とも会員の写真や簡易プロフィールを載せた情報紙を会員に送付していましたが、ネットの普及によって10年程前からHPを作成し、会員情報をネット検索できるシステムを導入するようになりました」(業界関係者)

 気になるのは会員数や費用だ。

「関東では男女約8万人が登録しているといわれています。以前は男性会員が圧倒的に多かったのですが、今では女性の方が多い。

 男性は出会い系サイトを利用して安く上げようとしますが、女性は年収や独身証明など、登録時に公的書類の提出を義務付けている相談所の方が安心できるようです。料金については各団体で基準を設けてあり、それを大きく逸脱しないように定められています」(同前)

◆酒井和歌子似のアラフィフ

 記者は都内の仲人系の結婚相談所を何か所か回り、仲人と実際に話した印象から、手厚く世話をしてくれそうなところにお願いすることにした。加入した相談所では、自治体が発行する独身証明書、住民票、大学の卒業証明書、源泉徴収票もしくは確定申告書のコピーなどを求められた。

 初回に支払った金額は入会金や月会費などを合わせて7万円前後。その後は毎月の会費が約1万円、1回のお見合い料が5000円、成婚した場合は25万円がかかる。他の相談所と比較しても平均的な値段のようだ。中には格安な料金設定をしているところもあったが、あまりに安いのも不安なので、必要な出費と割り切ることにした。

 数日すると会員情報検索サイトのURLとパスワードがメールで届いた。サイトの検索画面では、希望の年齢、住所地、身長、体重といった基本情報だけでなく、婚姻歴、離婚理由、子供の有無、結婚後の子供、家族との同居などなど、条件を細かく設定することができる。

 とりあえず大まかな条件を打ち込んでみると、即座に2000人以上の女性がヒット。ズラリと並んだ女性の写真を眺めていくと、「えっ?  こんなキレイな人が?」と思うような女性も何人か登録されていて驚く。とりあえず目に留まった女性はお気に入り登録をし、その中からタイプの女性を5人に絞って、お見合い申し込みボタンを押した。

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン