芸能

渡瀬恒彦の芸能界最強伝説 スタントマン使わず複雑骨折も

スタントマンを使わず数々の武勇伝を持つ

 胆のうに腫瘍が見つかり、現在闘病しながら仕事を続けている俳優の渡瀬恒彦(71才)。現時点ではまだ手術を受けておらず、転移の有無を検査中とのこと。転移がなければ手術に踏み切るのではないかと言われている。

 そんな渡瀬は兵庫県・淡路島で育ち、早稲田大学法学部を卒業後、電通PRセンターに入社。芸能界に興味はなかったが、東映の故・岡田茂社長(当時)から熱烈なラブコールを受け、「脱サラ」して俳優になった。

「3才年上の実兄・渡哲也(74才)の給与明細を見てあまりの高給に驚き、“それならば”と、芸能界入りしたといいます」(ベテラン芸能記者)

 素人同然で挑んだ世界ながら、持ち前の生真面目さで芝居に取り組んだ。最初こそ苦労したが、端正な顔つきと張りのある低い声で圧倒的な存在感を示すようになり、兄に負けない人気俳優に。

 深作欣二監督の映画『仁義なき戦い』での血気盛んなヤクザ役、『タクシードライバーの推理日誌』(テレビ朝日系)の運転手役、『おみやさん』(テレビ朝日系)の刑事役など、息の長い“当たり役”にも恵まれた。「寡黙な男」のイメージが強いが、実は豪放磊落な一面もある。

「空手の素養があり、腕っぷしが強く、若い頃はよく血の気の多い東映任侠映画の若手役者をのしていた。先輩の松方弘樹さんや梅宮辰夫さんらが『恒彦とはけんかしないようにした』と明かすほどの豪傑で、“芸能界最強伝説”の持ち主。危険なロケでも基本的にスタントマンを使わず演じ切り、映画『北陸代理戦争』の撮影ではジープの下敷きになり、複雑骨折で全治2か月の重傷を負うなど、数々の“武勇伝”を持つ男です」(前出・ベテラン芸能記者)

 私生活では、1973年9月に当時大人気だった女優・大原麗子さん(享年62)と結婚したが、4年半で離婚。その翌年、一般人女性と結婚し、1男1女をもうけた。

 昨年8月、都内で開かれた大原さんの七回忌法要に出席した渡瀬は、報道陣からコメントを求められ、「いろいろありすぎて、簡単に言えない…」と絶句した。

 兄・渡哲也は昨年6月に胸の痛みを訴え、急性心筋梗塞で緊急手術を受けた。周囲が「下手をすれば死に至る状態だった」と話す大病で現在も表舞台にはほとんど立たず、自宅療養とリハビリを続ける。渡瀬は前出の大原さんの七回忌に出席した際、「早く元気になってほしい」と兄を気遣った。

 渡瀬自身も健康面が心配されていた。1994年に脳梗塞を患い、昨年6月にはドラマの撮影中に肺炎を患って緊急入院したが、わずか1日で現場復帰したと報じられた。そんな折りに、胆のうに腫瘍が発見されたのだ。

※女性セブン2016年6月9・16日号

関連記事

トピックス

騒然とする改札付近と逮捕された戸田佳孝容疑者(時事通信)
《凄惨な現場写真》「電車ドア前から階段まで血溜まりが…」「ホームには中華包丁」東大前切り付け事件の“緊迫の現場”を目撃者が証言
NEWSポストセブン
2013年の教皇選挙のために礼拝堂に集まった枢機卿(Getty Images)
「下馬評の高い枢機卿ほど選ばれない」教皇選挙“コンクラーベ”過去には人気者の足をすくうスキャンダルが続々、進歩派・リベラル派と保守派の対立図式も
週刊ポスト
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《離婚するかも…と田中圭は憔悴した様子》永野芽郁との不倫疑惑に元タレント妻は“もう限界”で堪忍袋の緒が切れた
NEWSポストセブン
成田市のアパートからアマンダさんの痛いが発見された(本人インスタグラムより)
《“日本愛”投稿した翌日に…》ブラジル人女性(30)が成田空港近くのアパートで遺体で発見、近隣住民が目撃していた“度重なる警察沙汰”「よくパトカーが来ていた」
NEWSポストセブン
多忙の中、子育てに向き合っている城島
《幸せ姿》TOKIO城島茂(54)が街中で見せたリーダーでも社長でもない“パパとしての顔”と、自宅で「嫁」「姑」と立ち向かう“困難”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《スクショがない…》田中圭と永野芽郁、不倫の“決定的証拠”となるはずのLINE画像が公開されない理由
NEWSポストセブン
小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
食物繊維を生かし、健全な腸内環境を保つためには、“とある菌”の存在が必要不可欠であることが明らかになった──
アボカド、ゴボウ、キウイと「◯◯」 “腸活博士”に話を聞いた記者がどっさり買い込んだ理由は…?《食物繊維摂取基準が上がった深いワケ》
NEWSポストセブン
千葉県成田市のアパートの1室から遺体で見つかったブラジル国籍のボルジェス・シウヴァ・アマンダさん、遺体が発見されたアパート(右・instagram)
〈正直な心を大切にする日本人は素晴らしい〉“日本愛”をSNS投稿したブラジル人女性研究者が遺体で発見、遺族が吐露した深い悲しみ「勉強熱心で賢く、素晴らしい女の子」【千葉県・成田市】
NEWSポストセブン
女性アイドルグループ・道玄坂69
女性アイドルグループ「道玄坂69」がメンバーの性被害を告発 “薬物のようなものを使用”加害者とされる有名ナンパ師が反論
NEWSポストセブン
遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン