「この曲はすでに、太田裕美の手を離れていると感じます」

 そう話すのは、太田自身だ。

「今でもこの歌を好きだと言ってくださる人は多いですし、若いかたの中にもこの歌だけはカラオケで歌えるという人がいるんです」

 この5月、原田知世(48才)が新たにこの曲をカバーした。『木綿のハンカチーフ』も収録されたアルバム『恋愛小説2~若葉のころ』は、オリコン週間ランキング4位(5月23日付)となり、話題を呼んでいる。

「原田のアルバムがトップ10入りしたのは18年8か月ぶりです。原田と同じ世代の40、50代で、アルバムでカバーした1970~1980年代の歌謡曲に懐かしさを感じている人もいらっしゃいますし、原曲を知らない若い世代のかたにも買っていただいています」(ユニバーサルミュージックのアルバム制作担当者)

 歌謡曲回帰の動きはまだまだ続きそうだ。桑田佳祐(60才)が6月25日に「偉大なる歌謡曲に感謝」と題して番組を放送。巷でもタワーレコード新宿店はすでに人気の1980年代のアイドル歌謡曲コーナーをさらに拡張する予定だという。

 2016年を生きる私たちは、ますます当時胸を熱くした歌謡曲に心魅せられることになりそうだ。

※女性セブン2016年6月9・16日号

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