スポーツ

大谷翔平 MLBでは投手より打者として評価する関係者も

打者としての評価も高い大谷翔平

 交流戦に入り、日本ハム・大谷翔平(21)の二刀流の切れ味が増している。投げては、6月5日の巨人戦で日本球界最速となる163kmを叩き出し、完投勝利。打っては、17試合連続安打を記録するなど、絶好調。この活躍ぶりに球界のご意見番で、二刀流反対派だった野村克也氏も、「大谷よ、球界の常識をぶち破れ!」と、ついに二刀流を後押しする発言をした。

 だが、大谷が活躍するほどに気になるのが、メジャー挑戦のタイミングだ。もともと大谷は高校卒業後即メジャー挑戦を希望していた。それを日ハムがドラフト会議で強行指名し、交渉の末に入団したという経緯がある。その際、大谷と日ハムの間にはメジャー移籍に関する、ある取り決めがあったといわれている。スポーツ紙記者が明かす。

「メジャー志望が強かった大谷が日ハム入団を決めたのは、“本人がメジャー移籍を希望すれば、球団は速やかに検討する”といった密約が交わされたからだといわれています。大谷の意思次第では、今オフにも日本球界を去る可能性はある」

 日ハムは今シーズンの開幕前、業務提携するメジャーのサンディエゴ・パドレスのキャンプ地(アリゾナ)でキャンプを行なっている。練習場にはパドレス以外のスカウト陣も訪れ、大谷を投打にわたりチェックした。そのキャンプは、「メジャー移籍に向けた品評会なのでは?」と見た日本球団関係者もいたという。

 日本野球機構(NPB)が定める現行のシステムでは、選手自身が望んでメジャー移籍する場合、9シーズンの出場登録を経て、初めて移籍可能な権利(FA権)が取得できる(国内は8シーズン)。しかし、在籍球団が容認し、メジャー球団が一定の入札金を支払うポスティングシステムを用いることで、9シーズンを待たずして移籍交渉は可能となる。

 2006年にボストン・レッドソックスに移籍した松坂大輔の入札額は約5111万ドル(約54億1800万円 ※レートは現在。以下同)。2012年、テキサス・レンジャーズに移籍したダルビッシュ有は、さらに上をいく約5170万ドル(約54億8000万円)が球団に支払われている。2013年には入札額の高騰を理由にメジャー側からの要望で、2000万ドル(約21億円)という上限が設定された。この額で大谷を入札できるのなら“お買い得”だ。

関連記事

トピックス

高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
トランプ米大統領によるベネズエラ攻撃はいよいよ危険水域に突入している(時事通信フォト、中央・右はEPA=時事)
《米vs中ロで戦争前夜の危険水域…》トランプ大統領が地上攻撃に言及した「ベネズエラ戦争」が“世界の火薬庫”に 日本では報じられないヤバすぎる「カリブ海の緊迫」
週刊ポスト
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
新大関の安青錦(写真/共同通信社)
《里帰りは叶わぬまま》新大関・安青錦、母国ウクライナへの複雑な思い 3才上の兄は今なお戦禍での生活、国際電話での優勝報告に、ドイツで暮らす両親は涙 
女性セブン
東京ディズニーシーにある「ホテルミラコスタ」で刃物を持って侵入した姜春雨容疑者(34)(HP/容疑者のSNSより)
《夢の国の”刃物男”の素顔》「日本語が苦手」「寡黙で大人しい人」ホテルミラコスタで中華包丁を取り出した姜春雨容疑者の目撃証言
NEWSポストセブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン
秋の園遊会で招待者と歓談される秋篠宮妃紀子さま(時事通信フォト)
《陽の光の下で輝く紀子さまの“レッドヘア”》“アラ還でもふんわりヘア”から伝わる御髪への美意識「ガーリーアイテムで親しみやすさを演出」
NEWSポストセブン
ニューヨークのイベントでパンツレスファッションで現れたリサ(時事通信フォト)
《マネはお勧めできない》“パンツレス”ファッションがSNSで物議…スタイル抜群の海外セレブらが見せるスタイルに困惑「公序良俗を考えると難しいかと」
NEWSポストセブン
中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン