「もちろん麻央さんのお見舞いと看病も欠かさず、家に帰れば子供を風呂に入れ、ご飯を食べさせて寝かしつける。休みの日は公園に連れて行って遊んであげて…。すさまじい密度の毎日です」(別の歌舞伎関係者)
子供の学校選びも、麻央の体調を優先させた。昨年春、長女(4才)は都心の名門私立幼稚園に合格。だが、長女は最終的に麻央の実家に近い仏教系の幼稚園に入園した。
「合格した私立幼稚園は、一年を通じて保護者が参加すべきイベントが非常に多い。すでに麻央さんは闘病中でしたから、彼女の体調を鑑みた海老蔵さんが入園を辞退したんです」(前出・歌舞伎関係者)
全ては麻央を治すため──名門校を蹴った裏に、海老蔵の一念が見える。
乳がんが発覚した2014年10月から今日まで、改めて海老蔵のブログを見ると、麻央への想いが溢れている。
《今日はゆっくりふたりでお話しました。いつもは子供達が楽しく遊んでいるのでなかなか話せないこととか。本当に支えられているのだなぁとつくづく感じます》(2014年10月21日)
《今日は全てを忘れてマオとの時間を大切にしたいと思います》(同年11月24日)
今年1月17日には、《今日は二人でお話タイム》という一文と共に、麻央と手を握り合う写真がアップされている。
言うまでもなく、最もつらいのは病の妻であり、夫の献身は当然だという声もある。だが、清水アナが《頭がパンパンだった》と振り返るように、闘病を支える夫の苦労は、愛があればすべて乗り越えられるほど甘くない。ひとりになると挫けそうな思いにかられることもあるだろう。
会見翌日、海老蔵はブログで《全てを受け止める。のですが、稀に現実逃避もしたくなる日もある》と綴った。
4月末の深夜2時、東京・西麻布の裏路地での出来事である。路上で仰向けに寝転がる男性に、通行人は目を背けた。周囲には吐しゃ物。ひと目で酔っ払いだとわかった。
「だれも介抱しようとする人はいなかったけど、どこかで見た顔だなと引っかかり…。気になって近づいたら、いや、驚きました」(目撃者)
行き倒れていた男は、海老蔵だった。2010年11月の“泥酔暴行事件”を機に酒を減らしてきた海老蔵だったが、この日は酒に溺れた。彼の張り詰めた心の表れだったのかもしれない。
※女性セブン2016年6月30日号