柏市の小学生・久布白咲(くぶしろ・さき)さんは、ご夫妻とのほのぼのとしたやりとりを教えてくれた。終始和やかな笑顔で2つの公務を遂げられた雅子さまのご様子について、東宮職関係者は驚きを隠さずにこう話す。
「最近はご体調が上向いていることが感じられましたが、それでも昨年はじめに“週2公務はご無理”とまでいわれた雅子さまが、2週続けて地方公務に臨まれるまでに快復されるとは本当に喜ばしいことです。ましてや、結婚記念日の重圧の直後でしたからね…」
6月9日、ご夫妻は23回目の結婚記念日を迎えられた。当日は東宮御所に天皇皇后両陛下や他の皇族方をお迎えし、お祝いの夕食会が催された。
「ご夫妻は、愛子さまと親子3人で小さな音楽会を披露なさったそうです。両陛下をお招きするわけですから、失礼がないようご夫妻も大変緊張なさいます。雅子さまにかかるプレッシャーもかなりのものだったわけですが、その直後の2つの公務ではお疲れの様子を一切見せられず、しっかりとお務めを果たされました」(前出・東宮職関係者)
雅子さまのお姿からは、「適応障害」から順調にご快復の一途をたどられていることが伝わってくるが、その陰で、事実、大きな前進が裏付けられていた。宮内庁関係者がそっと耳打ちする。
「両陛下、両殿下のお出ましのご予定などを記した文書が、東宮大夫の定例会見の際に宮内庁担当記者に配布されます。最近になって、ご夫妻でお出ましになる予定のものには『(両)殿下』と記載されるようになったのです」
療養中の雅子さまは体調が不安定なこともあって、当日のご様子をみて出欠を最終判断されてきた。また、事前にお出ましを発表することが、過度な重圧につながるともいわれてきた。
「そのため、これまで文書には『皇太子殿下』とだけ書かれ、あくまで雅子さまは“当日、急きょご出席が叶った”という形式が取られてきました。それが事前に記載されるようになったわけです。表情やご様子から感じとれるだけのものだった雅子さまのご快復傾向が、文書として裏打ちされたのです」(前出・宮内庁関係者)
撮影■雑誌協会代表取材
※女性セブン2016年7月7日号