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海外から人気の広島、斎藤工表紙の広島パンフがすぐ品切れ

斎藤工が表紙の『広島秘境ツアーズ』も一瞬で品切れ

 もはや王者の風格すら漂ってきた──2位とのゲーム差をどんどん広げ、首位を独走する広島カープの好調ぶりだけではなく、観光地、食、出身芸能人に至るまで今全国、そして世界から広島にアツい視線が注がれている──。

 広島カープといえば、赤やピンクのかわいいユニフォーム姿で応援する「カープ女子」が話題だが、地元・広島ではすべてがカープ一色。

 カープの試合のテレビ中継は常に視聴率30%超え。時に50%にも達するというから驚異的。すごすぎる人気の秘密を、『広島はすごい』(新潮新書)の著者で日本経済新聞広島支局長の安西巧さんはこう解説する。

「カープは12球団の中で唯一の“市民球団”。他球団は巨人なら読売新聞、阪神は阪神電鉄というように“親会社”があって赤字の時は助けてもらっていますが、カープには大企業のバックがない。ファンが積極的に球場に行ったりグッズを買ったりして支えるしかないんです。だから地元民には“おらがチームを応援するぞ”という気持ちが強い。地元を離れた後でもカープを応援し続ける人が多いんです」

 とくに2009年にマツダスタジアムがオープンしてからは、観客数が急増した。

「バックネットの両脇に、目の高さがグラウンドと同じになるよう、深く掘りこんだ席や、寝そべって観戦できる席を作ったり。面白い工夫がいろいろあるし、旧市民球場に比べトイレも格段にきれい。“カープ女子”が増えたのも、マツダスタジアムのおかげです」(安西さん)

「昔の球場は、野次も飛び交っていたしファンもおやじが多かったから、今の“カープ女子”はちょっとうらやましいですね」と振り返るのは、1994年のドラフトでカープ初の「逆指名選手」として入団し、翌年新人王を獲得するなど大活躍した山内泰幸さん。

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