ライフ

麻婆豆腐 レトルト市場で類を見ないほどの活況

麻婆豆腐、あなたのお好みは?

 お家の食卓を制するもはスーパーの棚を制す。麻婆豆腐戦争がいま熱い。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が解説する。

 * * *
 今年、麻婆豆腐がすごい勢いで存在感を増している。といっても、外食の話ではない。家庭の食卓の話だ。しかもレトルト。今年に入って、メーカー各社が続々とレトルトの麻婆豆腐の新商品を投入している。

 先鞭をつけたのは、レトルト麻婆豆腐の代名詞としても知られている丸美屋だ。実は丸美屋の麻婆豆腐の素は今年、発売から45年を迎え、大々的に周年キャンペーンを行っている。2月にパッケージを改良し、3月には監督に『かもめ食堂』の荻上直子、俳優に朝ドラ『ごちそうさん』などの東出昌大を起用したCMの放送を開始した。

 丸美屋の攻勢は続く。7月末には「初代麻婆豆腐の復刻版」を来年3月までの期間限定で発売。45年前の発売開始当時のパッケージと味わいも再現した。8月にはプレミアム商品群の「贅を味わう 麻婆豆腐の素」をリニューアル。ネギ油などの香味油で本格的な味わいをプラスし、辛口は一口目の辛さのインパクトに合わせてオイスターソースなどのうま味も増強。10月には東出昌大主演のCMの続編も投入される。

 丸美屋の今年1~5月の売上は対前年比で7%増。とりわけ「贅を味わう~」シリーズは21%増と好調だ。その背景には、他社も含めてのレトルト麻婆豆腐市場全体の拡大がある。

 そもそも、メニュー用調味料(合わせ調味料)市場において中華調味料のシェアは6割。そのうち麻婆豆腐は実に3割のシェアを占める。つまりメニュー用調味料市場をけん引するのが、麻婆豆腐であり、麻婆豆腐が伸びればメニュー用調味料市場自体の拡大にも直結する。だからこそ、各社とも「麻婆豆腐」に注力するのだ。

 「ぐっさん」こと山口智充のCMが印象的な味の素の「CookDo」の麻婆豆腐も従来からの「四川式」と「広東式」に加え、2月に「あらびき肉入り」シリーズ4種類を発売した。「甘」(甜麺醤)、「白」(濃厚白湯)、「赤」(辣油・豆板醤)、「黒」(豆鼓・花椒・豆板醤)と新しい角度から消費者の選択肢を増やした形だ。

関連記事

トピックス

裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン