芸能

今から楽しみな10月期の日テレ新ドラ『校閲ガール』

10月スタートの期待の新ドラ(日テレ公式サイトより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、10月スタートの日テレドラマに注目。

 * * *
 雑誌編集部を舞台にしたドラマというと、直近では16年4月期、黒木華主演の『重版出来!』(TBS系)を浮かべる人が多いのではないか。

『月刊!スピリッツ』(小学館刊)に連載中のコミックが原作で、14年には『日本経済新聞「仕事マンガランキング」』で第1位に。

 新人女性編集者と編集部員や営業担当、そして連載をもつ人気漫画家たちの悲喜こもごもを細やかに描いた作品は、部内や設定を忠実に描くため、小学館が撮影協力したり、講談社、KADOKAWAの実在雑誌が登場したりしたため、リアリティがさらに増し、ドラマファンにはひじょうに評価が高かったのである。

 視聴率はいまひとつだったものの、7月に発表された『第4回コンフィデンスアワード・ドラマ賞』の「作品賞」を受賞。一般視聴者とドラマに一家言もつプロ、双方から選ばれた。

「出版社」「女性」というと、2年前、沢尻エリカが完全復活するきっかけにもなった『ファースト・クラス』(フジテレビ系)も思い出される。

 格付けし合う女たち=「マウンティング女子」を流行らせた同ドラマは、まず、14年4月期の「土ドラ」枠でオンエア。「これって『an・an』?  それとも『25ans』?」と出版業界では“舞台”となっているのがどの女性誌の編集部なのかともちきりになったものだ。

 同年10月期、水曜夜10時に昇格し、今度はファッションブランド会社を舞台にした『ファーストクラス』が始まったのだが、脚本家が男性に替わったのがいけなかったのか、「なんか違う」「『ファースト・クラス』のほうが面白かった」と女性視聴者にはいまひとつ評判がよろしくなかった。

 それでも、フジサンケイグループの扶桑社のファッション誌『Numero TOKYO』のエディトリアル・ディレクター、軍地彩弓さんが監修していたことで、リアリティは抜群だった。

 軍地さんと言えば、多くの人気月刊女性誌のファッションページ編集に携わり、数々のブームを巻き起こした立役者。特に『GLAMOROUS』の立ち上げや企画に関わった際には、「アラサー」「エイジレス」というコンセプトを持ち込んだことでも知られる。

 エディターとしてだけでなく、ファッションイベントの企画プロデュースや『直撃LIVEグッディ』(フジテレビ系)や『あさイチ』(NHK)にはゲストコメンテーターとして出演している。複数のファッション編集部の内情やファッションにおける最新トレンドを知り尽くした人なのである。

 そして、この10月、同じく出版社の内情を知り尽くした人気小説家、宮木あや子さん原作のシリーズ『校閲ガール』(KADOKAWA刊)がドラマ化される。石原さとみ主演の『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)だ。

関連記事

トピックス

オリエンタルラジオの藤森慎吾
《オリラジ・藤森慎吾が結婚相手を披露》かつてはハイレグ姿でグラビアデビューの新妻、ふたりを結んだ「美ボディ」と「健康志向」
NEWSポストセブン
川崎、阿部、浅井、小林
〈トリプルボギー不倫騒動〉渦中のプロ2人が“復活劇”も最終日にあわやのニアミス
NEWSポストセブン
驚異の粘り腰を見せている石破茂・首相(時事通信フォト)
石破茂・首相、支持率回復を奇貨に土壇場で驚異の粘り腰 「森山裕幹事長を代理に降格、後任に小泉進次郎氏抜擢」の秘策で反石破派を押さえ込みに
週刊ポスト
別居が報じられた長渕剛と志穂美悦子
《長渕剛が妻・志穂美悦子と別居報道》清水美砂、国生さゆり、冨永愛…親密報道された女性3人の“共通点”「長渕と離れた後、それぞれの分野で成功を収めている」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《母が趣里のお腹に優しい眼差しを向けて》元キャンディーズ・伊藤蘭の“変わらぬ母の愛” 母のコンサートでは「不仲とか書かれてますけど、ウソです!(笑)」と宣言
NEWSポストセブン
2020年、阪神の新人入団発表会
阪神の快進撃支える「2020年の神ドラフト」のメンバーたち コロナ禍で情報が少ないなかでの指名戦略が奏功 矢野燿大監督のもとで獲得した選手が主力に固まる
NEWSポストセブン
ブログ上の内容がたびたび炎上する黒沢が真意を語った
「月に50万円は簡単」発言で大炎上の黒沢年雄(81)、批判意見に大反論「時代のせいにしてる人は、何をやってもダメ!」「若いうちはパワーがあるんだから」当時の「ヤバすぎる働き方」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン
“トリプルボギー不倫”が報じられた栗永遼キャディーの妻・浅井咲希(時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》女子プロ2人が被害妻から“敵前逃亡”、唯一出場した川崎春花が「逃げられなかったワケ」
週刊ポスト
24時間テレビで共演する浜辺美波と永瀬廉(公式サイトより)
《お泊り報道で話題》24時間テレビで共演永瀬廉との“距離感”に注目集まる…浜辺美波が放送前日に投稿していた“配慮の一文”
NEWSポストセブン
芸歴43年で“サスペンスドラマの帝王”の異名を持つ船越英一郎
《ベビーカーを押す妻の姿を半歩後ろから見つめて…》第一子誕生の船越英一郎(65)、心をほぐした再婚相手(42)の“自由人なスタンス”「他人に対して要求することがない」
NEWSポストセブン