彼女はバラエティ番組のディレクターを経て、希望していたドラマ班へ異動。綾瀬はるか主演の『きょうは会社休みます。』のアシスタントプロデューサーが“ドラマ・デビュー”だったと記憶する。
同局が若手監督育成のために設立した「D-NEXT」というドラマ枠では、ともさかりえ主演の『ハニーワイフの憂鬱』を初監督。地味にスゴイ、今回の『校閲ガール』のヒロインのような“期待の星”である。
一方、宮木さんは、美意識が高く、とてもファッショナブルな美人で、彼女が綴る作品には、同じタイプの読者が数多く付いている小説家。
当初の打ち合わせから、“指導役”として関わっていたのは日本テレビのカリスマ監督、水田伸生氏と数多くの作品でタッグを組んでいた神蔵克氏だ。
果たして、石原さとみ×宮木あや子×中谷まゆみ×小田玲奈が、同局のスタープロデューサーを経て、現在、制作局専門局次長兼ドラマ担当統括プロデューサーの櫨山裕子氏の下、どのような化学反応を起こすのやら。
社会性の生き物である男性よりも、個人性の生き物である女性の仕事ぶりのほうが絶対にドラマティックだし楽しいに決まっている。才能あふれる女性が集結し、これまでスポットがあたらなかった校閲部に属するスゴイ河野悦子と出版の世界がどれだけ細やかに、そしてパワフルに描かれるか、心から期待。
これまでの出版社を舞台にしたドラマとは一線を画すであろう、10月スタートの『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』が、いまから楽しみでならない。