典型的なDVの発生は妻が妊娠してからとか、出産直後からというのが多いんです。ウチも生後1週間の赤ちゃんを抱いているところでずっと怒鳴られ続けたり、描いた原稿を破られたこともありました…。必ず反抗できない時を選ぶ、そして自分より弱いもののところにいく。だからいくら病気と聞いていても、おそろしく卑怯でどうしようもない人間だと思っていました。
でも、拾った犬って道に捨てられないでしょう? 高島さんのところもウチと同じく、うまく立ち回っていたんだと思います。たとえば高島さんが疲れて家に帰ってくると『お帰り、待ってたよ』と甘えるとか『お父さんの面倒はぼくがみるよ』と言うとか、そういうウソはいくらでもつける。でも実際は仕事から帰ってきてみても何もやっていなくて。だけれど自分も疲れているから『あなた、やってないじゃないの』とも言えない。男女関係ってそうなりがち。
だから、今回のことはいいきっかけになった。きっとこれまで、女優業が忙しくて、向き合うのも面倒くさいし、“男捨離”(だんしゃり)ができなかったんだと思います。この機会にすっぱり別れられて『お疲れさんです! 高島さん!!』と言ってあげたいです(笑い)』
一方の高知は、保釈後、謝罪後の第一声が「(妻に)早く会いたいです」だったと報じられている。しかし高島は、「大勢の私を支えてくださるかたがいるから決断しなければ」と突っぱね、離婚に踏み切った。
「高知さんは依存病です。何回でもウソをつきます。治すにはプロの介入、そして家族が見放すしかないんです。これを患者本人の『底つき』と『気づき』(※註)といいます」
※註:「底つき」「気づき」とは、依存症患者が周囲に見放されるなど、絶望の淵に立たされることで自分の危険な状況を自覚すること。
※女性セブン2016年9月8日号