ライフ

井ノ原快彦が提案した「ひよこボタン」アプリの使い方

いのっちのアイデアがアプリに

 公共の場で、突然泣きだした赤ちゃんにうろたえているお母さんにどう接すればいいのか。NHKの朝の番組で出たアイデアがアプリになって登場した。大人力コラムニストの石原壮一郎氏が紹介する。

 * * *
 ああ、気持ちは十分にわかるだけに、どうにかしてあげたい。せめて腹を立てていないことだけでも伝えたいけど、どうしていいかわからない。大人には、しばしばそういうシチュエーションがあります。たとえば、バスや電車や飛行機で急に赤ん坊が泣き出したとき。その子を連れている母親や父親に「気にしてませんよ」「大丈夫ですよ」という気持ちを伝えたいけど、いきなりそう話しかけるのも勇気がいります。

 そんな大人の深刻な悩みに、いのっちこと「V6」の井ノ原快彦がひとつの解決案を提示してくれました。司会を務めている『あさイチ』(NHK総合)では、10月19日の放送で「気をつかいすぎ?社会」を特集。マタニティマークを付けづらい気持ちやママ友とのお付き合いにおける細かな気づかい、去年の暮れにここでも取り上げた香川県の「うどんかるた」をめぐる問題などが取り上げられました。

 番組の中で、いのっちが提案したのが「ひよこボタン」です。飛行機や電車に「ひよこボタン」を設置しておいて、子どもが泣き出したときにみんなでそのボタンを押すと、あちこちから「ピヨピヨ、ピヨピヨ」と鳴り出すというもの。その音には「ぜんぜん大丈夫よ」「どんどん泣きなさい。子どもは泣くのが仕事ですよ」というメッセージが込められています。いのっちは、ちょっと冗談めかしながらもけっこう真剣な面持ちで、そんなボタンを作ったらいいんじゃないかというアイディアを披露しました。

 共演の有働由美子アナや柳澤秀夫アナらも「それはいい!」と大絶賛。乗り物に取り付けなくても、持ち運びできるものがあってもいいんじゃないかという話が出ました。たしかに、技術的はシンプルな話なのですぐにでも実現可能です。

 と思ったら、すぐに実現しました! すごいぞ21世紀! 放送があった当日、アンドロイドのスマホでアプリをダウロードできる「Google play」に、いのっちの提案に応える形で二種類の「ひよこボタン」アプリがお目見え。片方は「ひよこボタン」(提供元:gaomar)、もう片方は「子育てママを気遣う ひよこボタン」(提供元:tsutomu satou)という名前で、どちらも無料でダウンロードできます。たぶん有志が勝手に作ったものですが、いのっち側もNHKも、喜びこそすれ文句をつける気持ちはさらさらないでしょう。

関連記事

トピックス

硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン