「胃カメラの前に鎮静剤を打たれますか?」
あ~カメラを喉に入れる時、オエオエくるワケですね? あ~きそうだな~オレ。朝の歯磨きとかでも時々「ウォ~エエェェ!」ってなるし。
「じゃあ打ちましょうね」
なんて話をして、そして検査開始。
まずは肺がんのX線。もう一瞬で終わり。なにしろこの原稿でも1行。以上。
そして胃がんの胃カメラの時間がやってまいりました!
「これを飲んでください。しょっぱいですよ」
と、液体の入ったお猪口大の容器を渡される。飲むと、ただの塩分だけでなく、なにか塩辛のような味も感じる。日本酒が合いそうだと思ったのは、この検診に備え、酒を5日間も抜いたからだろうか。絶対に今日の夜は飲もうと思う。
続いて甘いシロップのようなものを飲まされてから、静脈に注射針が打たれ、採血用の注射器ピストンを接続され、いわゆる健康診断用の採血が行われた。小さなピストンをたしか2本分採血をし、続けざまに今度は薬剤の入ったピストンが接続され、体内へと注入される。
「鎮静剤ですから」
そういわれたが、特に「鎮静してきたぞ、オレ!!」という感覚はない。
横になり口を開くように指示されると、ドロ~ンとした水飴のような液体を喉の奥に入れてくれた。
「飲み込まないで、5分くらい喉のお口で保持するようにしててください」
いわれた通りに1分もしていると、喉や舌の付け根がジンジンと痺れるような感じがしてきた。どうやらこれが皮膚麻酔みたいなやつらしい。そして約5分。飲み込んでいいといわれ飲み込んだところで、検査室にお医者さん登場。
口にマウスピースチックなものをはめられ、胃カメラが喉へと差し込まれていく。