「義母は隣の県で兄嫁と同居しているので、遊びに行くのも来るのも子供の誕生日と盆暮れくらい。ラッキーだったのは電車で1時間半の距離なこと。なんといっても、泊まらずに済みますから。一泊だって疲れちゃう。みんなそう言っています。遠いとお泊まりコースになってしまうので、私にとっては奇跡の“1時間半”ですね」(35才主婦)

 さらに同調査で注目すべきは、「嫁姑の仲の良さは100点満点中何点?」という質問。2009年が平均68点だったのに対し、今回は平均60.7点と大きく減点していた。

 嫁姑の同居世帯は減り、以前と比べて嫁姑バトルは沈静化していると思いきや、昨今の方が嫁姑間のトラブルは深刻だという。

 昨年8月、北海道小樽市で61才の嫁が87才の義母を包丁で刺して殺害。動機は40年間にわたる姑からの「家事に対する厳しい要求」だった。今年7月の札幌地裁の裁判は懲役9年。情状酌量が認められた。

 神奈川県横浜市でも34才の嫁が同居していた67才の姑の頭を枝切りばさみを使って殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で逮捕される事件が起きている。

 今回の調査で「姑との同居で離婚を考えたことがある」と回答した嫁は34.2%。嫁にとって姑との同居は耐えがたいものになっているようだ。夫婦問題研究家の岡野あつこさんは、7年間で嫁姑の距離がこれほど広がった理由を次のように分析する。

「8年前のリーマン・ショックで、経済的な不安から働く主婦が増えました。忙しくなった嫁たちは、姑に対して“たまに会うならいいけど、しょっちゅう来られたら面倒”と思うようになっています。また、姑に気を使う前に、“まず自分たちの家庭を大事にしよう”と考える時代になってきたことも大きな要因でしょう。東日本大震災の後、“小さな単位の家族”の絆を大事にしようという気持ちも強くなったように思います」

※女性セブン2016年11月17日号

あわせて読みたい

関連記事

トピックス

日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
2025年11月には初めての外国公式訪問でラオスに足を運ばれた(JMPA)
《2026年大予測》国内外から高まる「愛子天皇待望論」、女系天皇反対派の急先鋒だった高市首相も実現に向けて「含み」
女性セブン
夫によるサイバーストーキング行為に支配されていた生活を送っていたミカ・ミラーさん(遺族による追悼サイトより)
〈30歳の妻の何も着ていない写真をバラ撒き…〉46歳牧師が「妻へのストーキング行為」で立件 逃げ場のない監視生活の絶望、夫は起訴され裁判へ【米サウスカロライナ】
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト