平凡な女の子のヒロインが、お金持ちのヒーローに出会い、いわゆる燃えるような恋をして、最後はめでたし、めでたしのハッピーエンド。と、まぁ、決まり切ったストーリー設定なのですが、これがいいんです。『水戸黄門』に勝るとも劣らない、予定調和に身も心もリラックスします。
文章量がそれほど多くなくて、1冊読み終えるのに20分ほど。半身浴にちょうどいい長さなので、お風呂に入るたびに1冊読み切れるのもいいですね。
リラックスしたいときに、難しい単語が多いと疲れるし、登場人物が多いのも面倒ですが、ハーレクインコミックスは、読者の女性に負担をかけずに、好みそうな状況と設定とその分量まで、計算し尽くされて描かれているそうですよ。
韓国ドラマにも共通することですが男は男らしく、女は女らしく、ヒロイン・ヒーローは清潔感があって勇敢で、という古き良き世界に、秋の夜長、しばし浸ってみるのはいかがでしょうか。
そうそう。韓国ドラマでは、お金持ちのマダム、いわゆる財閥を演じる女優さんは皆さん、ラグジュアリーブランドのコンサバファッションを華麗に着こなしています。
マダムはマダムらしい装いの一方、家政婦さんも家政婦さんとわかるファッションです。韓国は日本以上に見た目で判断されるお国柄で、ドラマにもそれが反映されています。裏を返せば韓国ドラマは、幸せな女性に見せるためにはどんな装いがいいか、いい教材となってくれます。
オバさん、万歳!
※女性セブン2016年11月24日号