そんなわけで、アイゼンハワー大統領とのゴルフ外交はうまくいき、今度は日本へ招いて接待する側となります。しかし、歴史とは非情なもので、アイゼンハワー大統領は、昭和35年の6月19日(ちょうど岸首相訪米の3年後)に訪日予定だったのですが、直前に学生運動激化(米国特使の車が取り囲まれ国会突入デモも…)でキャンセルになり、後日、岸首相は退陣せざるをえなくなりました。
安倍首相の本心でいえば、日本にトランプ大統領を招いて一緒にゴルフをしたいんじゃないでしょうか? それは、おじいちゃんの叶わぬ夢だったから。コースは、祖父から受けついだ、政財界御用達の名門、スリーハンドレッド・クラブが、有力ですね。
まあ、日米が仲良くなれるなら、ラウンドはどこでもいいのです。多分、安倍首相はコテンパンにやられるでしょう。そこで、とっておきの秘策を伝授したいと思います。それは「アイゼンハワールール」の適用です。心臓に持病があったアイゼンハワー大統領は、ここぞというパットを決めると心臓に負担がかかってしまう。主治医から「グリーンに乗ったらパターを打たないことにしては?」と勧められて、それを実践したそうです。
で、スコアはどうなるかというと、グリーンのどんな遠いところに乗っても2パットで計算するそうです。パーオンすれば、全部パー。バーディーがない代わりに、ボギー以下もない。なかなかいいアイディアですよね。
あとダブルスを組んで、代打ちをさせる手もあります。日本側は、さしずめ松山英樹選手でしょうか。アメリカ側はジョーダン・スピースか、年齢的にはフィル・ミケルソンあたりが良識ある人格者として適しているのかも。あと、トランプ氏とウマが合いそうな、暴れん坊、ジョン・デーリーも外しがたいです。そうなったら、ぜひテレビで中継してほしいです。そこらへんのトーナメントより、よっぽど面白そうですね。