ライフ

高血圧ワクチンは1回投与で効果は数年、降圧剤不要に

高血圧治療ワクチンの臨床試験がスタートへ

 高血圧患者の多くは、服用を続ける「降圧剤」をなかなか手放せない現実がある。だが、そうした状況を根本から一変させる画期的な研究が進められている。高血圧に悩む都内在住の60代男性が語る。

「降圧剤を医師から処方されました。でも毎日欠かさず薬を飲むのは大変で、つい飲み忘れてしまう。女房からは“なんで忘れるの”といつも怒られます……」

 多くの高血圧患者は医師から降圧剤の服用を薦められる。だが降圧剤は毎日服用しなければならず、この男性のように飲み忘れてしまうケースが多い。服用を怠ると血圧が急上昇し、脳卒中などのリスクが高まる。

 薬を飲み続けることは煩わしく、「一生“薬漬け”で過ごすのはイヤだ」との声も多く聞かれる。しかし現在、そんな面倒な毎日を一変させる「高血圧ワクチン」の開発が急ピッチで進んでいる。

 12月上旬、バイオベンチャー企業のアンジェスMGと大阪大学の森下竜一教授らは、高血圧治療のワクチンの臨床試験(治験)を2017年からオーストラリアで開始すると発表した。そのワクチンは、毎日服用しなければならない降圧剤と違い、1回注射するだけで血圧を下げる効果が数年間にわたって持続するという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン