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2017.01.30 16:00  週刊ポスト

100年前のロシヤ革命、革命と反革命どちらなのか論じるべき

 あるいは、1917年の政変はエセ革命であったという解釈もありうる。ソ連共産党内の反スターリン派であったトロツキーの流れを汲む共産主義者なら、そう言うだろう。また、ロシヤ革命直前期の革命勢力のうちの反共産主義の人たち、社会革命党、無政府主義者、さらにメンシェビキたちも、そう言うだろう。

 だが、そのエセ革命社会が1991年に崩壊して、その後、トロツキー派や社会革命党が息を吹き返したり注目を集めるようになっているわけではない。ロシヤの民衆がトロツキーの肖像を掲げてプーチン打倒のデモ行進をしたという話は聞いたことがない。

 ソ連という地獄の政治への不満や反撥や批判は、民衆からも政治家からも思想家からもずっとあった。しかし、ソ連は約70年間も続いた。これを崩壊させたのは、アメリカのレーガン大統領である。レーガンが核競争を仕掛け、これを受けたソ連も軍拡に走り、経済的疲弊の結果、崩壊に至った。

 ロシヤ革命について考えるなら、これらの論点についてこそ考えなければならない。ソ連崩壊後からでも26年経っているんだし。

●くれ・ともふさ/1946年生まれ。日本マンガ学会前会長。著書に『バカにつける薬』『つぎはぎ仏教入門』など多数。

※週刊ポスト2017年2月10日号


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