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2017.02.06 07:00  週刊ポスト

安楽死について知ることは自らの「逝き方」を考える第一歩

自らの”死”を考えたことがありますか?

 80歳になる知り合いの老人がぽつりとこう口にした──「俺は本当はもう安楽死したいんだよね」

 切羽詰まった表情ではない。しかし冗談めいた口調でもない。

 昨年、老人はがんの摘出手術を受けた。手術自体は成功したが、術後の体力低下は著しく、昨年末には下血して救急車で搬送され、再入院する日々を過ごした。今は自宅に戻って暮らしているが、日々思うように動かなくなっていく自らの体を感じながら、この先どうなるのかという不安に苛まれているという。

 サラリーマン時代は仕事で名を上げ、退職後も精力的に活動してきた。家族にも恵まれた。絵に描いたような「理想的で充実した人生」と誰からも思われてきた老人が漏らした「安楽死」という言葉に、頭を殴られたようなショックを受けた。

 91歳になる脚本家の橋田壽賀子氏は、月刊誌『文藝春秋』に「私は安楽死で逝きたい」と寄稿した。

〈ベッドに寝ているだけで、生きる希望を失った人は大勢います。(中略)そういう人が希望するならば、本人の意志をきちんと確かめたうえで、さらに親類縁者がいるならば判をもらうことを条件に安楽死を認めてあげるべきです〉(2016年12月号)

 橋田氏は、日本では安楽死が認められていないため、海外に行って安楽死したいという。

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