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あえてブレーキをかけない! Eテレ『ねほりんぱほりん』

NHK Eテレ『ねほりんぱほりん』にネットユーザーも賛辞(番組HPより)

 教育のためのテレビ局だと思いきや、実は攻めた番組が多いNHK Eテレ。『ねほりんぱほりん』(毎週水曜23時)もそのひとつだ。

 パッと見では、かわいいもぐらとブタによる人形劇。だが、その中身は、“プロ彼女”や“偽装キラキラ女子”など、巷で噂になったものの実態がよくわからない人たちが、毎回登場し、人形劇という体裁をとりながら、ゲストが本音を赤裸々に語る番組だ。

 時には「セックス」「覚せい剤」「女性をお持ち帰り」などの過激な言葉が飛び出すが、チーフ・プロデューサーの大古滋久さんは、あえて「ブレーキをかけない」と言う。

「人間の面白さや悲しさ、欲深さ、業の深さを味わうのもエデュケーショナル(教育)だと思うんです。誰もが疑問に思うけれど、なかなか聞きづらい質問を、山里亮太さんとYOUさんが単刀直入に聞いて、その道のプロであるゲストに、赤裸々に話してもらうことで、何か視聴者に突き刺さればいいなと思っています」(大古さん)

 番組は、テレビ離れが叫ばれる中、ネットは見るがテレビを見ないという20~30代を振り向かせたい、ということから始まったと、ディレクターの藤江千紘さんは言う。

「“プロ彼女”は、西島秀俊さん(45才)や藤原竜也さん(34才)が結婚した時に話題になりましたが、実のところどんな人かわからなかった。それを、ちゃんとNHKが取材して伝えれば、プロ彼女(20代)の本音に迫れるのではないかと思ったんです」(藤江さん)

 プロ彼女たちは、有名人を落とすために、ボディーラインを強調させる服を着てメス感を出し、知り合うために人脈づくりに励み、彼女になれたら彼らを支えるために栄養学の勉強をするなど、あらゆる努力の末、今のポジションを手に入れていることが番組で明らかになった。放送後、番組ホームページには“あっぱれ”という、ネットユーザーからの声も多く寄せられているというが、コラムニストのペリー荻野さんも称賛する1人だ。

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