今、国会でギャンブル依存の対処法案が提出されています。カジノIR法案に対する、野党の貧困者救済らしいですが、それにはパチンコも含まれています。ようするにパチンコをするとギャンブル依存症になり、多重債務も増え、生活がますます困難になっていくから、救おうというものです。
ただその救い方が、税金でパチンコはいけないからという、支給に対する制限は勘弁願いたい。石巻は、東日本大震災の最大被害都市のひとつです。私の知り合いも、心が病んで自ら命を絶っています。簡単にかたづけられない、様々な悩みを抱えて生きている人が実際多いのです。変な言い方かも知れませんが、パチンコでようやくバランスを保って、生きている人もいるのだと思います。そういう人たちに関与するなら、代わりの娯楽や交流施設をちゃんと設けるなど、きちんとやってもらわないと。中途半端な規制は、逆効果のような気がします。
一方、同じ7時開店で驚いたのが、東京都江戸川区のイオン葛西店の7時営業です。最近、リニューアルし、シニア層を取り込んで、1階部分を開放しています。何をしているのかというと、みんなで一緒に体操をしたり、卓球や囲碁にいそしみ、果ては広い施設内をウォーキングしてもらうなど、健康維持の朝活を始めたのです。これが全部無料ですから、驚きますね。
すでにけっこうな人気で、テレビで見た限りですが、みんなで指導員の指示のもと体操し、楽しそうです。イオン側は多分、採算度外視でしょう。売り上げ的に収益になるのは、朝のモーニングサービスぐらいでしょうか? それよりシニア層が、ここに来てくれるだけで、イオンが盛り上がると考えているようです。
石巻の早朝パチンコと比べて、東京の朝活は、実に「民度」が高いです。それに比べたら、石巻はねえ…。石巻にも大きなイオンはあります。じゃそこを、朝7時に開放して、朝活を始めてもらいますか? う~ん、多分そこをスルーして、みんなパチンコに行くんじゃないでしょうか。石巻市民が、わざわざ寒い中、自転車をこいで、早朝のイオンに行くとは思えません。
どう考えても、イオン葛西店の取り組みのほうが、正しいシルバー対策です。でも石巻の早朝パチンコの件は、そっとしていてほしいのです。様々な矛盾や問題を抱えているのは分かります。それでも、なんとかご理解願えればと思います。