国内

PL教団 野球部廃部、信者の実数は数万人程度に減少か

絶大な人気を誇った野球部も昨夏に廃部

 昨年、かつて甲子園の常連校だったPL学園野球部が休部(実質上の廃部)に追い込まれた。母体のパーフェクト リバティー(PL)教団が、目に見える形で活動規模を縮小し続ける背景には何があるのか。ノンフィクションライターの柳川悠二氏がレポートする。

 * * *
 PLの2代教祖・御木徳近(みきとくちか)が鬼籍に入ったのは、1983年2月2日である。

 彼の葬儀で流されたメモリアルビデオでは福田赳夫や若き日の森喜朗、石原慎太郎といった政治家との交流が描かれ、さらには長嶋茂雄や王貞治など、一流の野球人と談笑する姿も写っている。

「人生は芸術である」

 その言葉をPL処世訓の第一条に掲げた徳近は、信者にスポーツや芸術活動に励むことを推奨したが、彼自身がもっとも愛したのが野球だった。1955年に創立したPL学園に野球部を作るように命じ、甲子園で人文字を描くことで教団名を喧伝しようとした。

 葬儀の2か月後、PL学園に入学してきたのが、KKコンビ(桑田真澄、清原和博)だった。KKは5季連続甲子園に出場し、2度の全国制覇を遂げて、野球部は黄金期を迎える。その頃、教団の信者数も公称265万人に達し、新宗教の一大勢力となっていった。

 25歳という若さで3代教祖を継承したのは、徳近の養子である御木貴日止(たかひと)だが、先代とは対照的な人物といえた。82歳で亡くなるまで、強烈な個性で信者に世界平和と幸福な人生を説き続けた徳近のあとを受けたのだから、無理もない。内気な性格で、徳近のようなカリスマ性を発揮できない。継承後、信者数は減少の一途をたどった。

 継承と同時期、彼は美智代夫人と結婚している。その結婚に対して教団内で強い反発があったことも、信者の不信を招く結果となったといわれる。

関連記事

トピックス

中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
【独占直撃】元フジテレビアナAさんが中居正広氏側の“反論”に胸中告白「これまで聞いていた内容と違うので困惑しています…」
NEWSポストセブン
「全国赤十字大会」に出席された雅子さま(2025年5月13日、撮影/JMPA)
《愛子さまも職員として会場入り》皇后雅子さま、「全国赤十字大会」に“定番コーデ“でご出席 知性と上品さを感じさせる「ネイビー×白」のバイカラーファッション
NEWSポストセブン
不倫報道の渦中、2人は
《憔悴の永野芽郁と夜の日比谷でニアミス》不倫騒動の田中圭が舞台終了後に直行した意外な帰宅先は
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(Instagramより)
〈シ◯ブ中なわけねいだろwww〉レースクイーンにグラビア…レーサム元会長と覚醒剤で逮捕された美女共犯者・奥本美穂容疑者(32)の“輝かしい経歴”と“スピリチュアルなSNS”
NEWSポストセブン
富山県アパートで「メンズエステ」と称し、客に性的なサービスを提供したとして、富山大学の准教授・滝谷弘容疑者(49)らが逮捕(HPより)
《現役女子大生も在籍か》富山大・准教授が逮捕 月1000万円売り上げる“裏オプあり”の違法メンエス 18歳セラピストも…〈95%以上が地元の女性〉が売り
NEWSポストセブン
永野芽郁のCMについに“降板ドミノ”
《永野芽郁はゲッソリ》ついに始まった“CM降板ドミノ” ラジオ収録はスタッフが“厳戒態勢”も、懸念される「本人の憔悴」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
スタッフの対応に批判が殺到する事態に(Xより)
《“シュシュ女”ネット上の誹謗中傷は名誉毀損に》K-POPフェスで韓流ファンの怒りをかった女性スタッフに同情の声…運営会社は「勤務態度に不適切な点があった」
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(時事通信社/読者提供)
《動機は教育虐待》「3階建ての立派な豪邸にアパート経営も…」戸田佳孝容疑者(43)の“裕福な家庭環境”【東大前駅・無差別切りつけ】
NEWSポストセブン
未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕(知人提供/時事通信フォト)
《10代前半少女に不同意わいせつ》「薬漬けで吐血して…」「女装してパキッてた」“トー横のパンダ”高橋光夢容疑者(22)の“危ない素顔”
NEWSポストセブン
“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン