中居の突然の発言に驚かされたのは、私はこれで2回目だ。その少し前、『女性セブン』でインタビューした際、中居は唐突に、「昨日、森くんの夢を見たんです」と、SMAPを脱退した森且行について話し始めたのである。しかも、「森くんが戻って来るって言うんで、どうしようと(みんなで)話し始めて…」と続け、傍らに居た現場マネジャーの男性に「俺、言ったよね? 森くんの夢、見たこと」と確認。当時はまだ、森の名前をオンエアすることも書くこともできないような時期だったため、「書いてもいいですか?」と確認したところ、驚くことに「OK」が出た。
そして、メ~テレでのインタビューの際の「子供を作って…」という部分も、事務所からの「NG」はなく、オンエアさせてもらった。思えば、この頃からSMAPや中居には、NGなどというものはもうなかったのかもしれない。それだけの揺るがないポジションと、タレントとしての実績が既にあったからだ。
インタビューにはまだ続きがあった。竹田アナは、「結婚願望はなかったんじゃないですか?」と、そして私は、「子供を作るには結婚しないといけませんよね?」とツッコんだ。
すると中居は、「その質問、待ってました」とばかりに不敵な(!)笑みを浮かべ、「同じ女性と3日も居ると飽きてしまう」「(自分が何か行動したいときに)『どこ行くの?』とか『誰と?』とか言われちゃうと、もうダメですね」などと、“結婚不適合者”ならではのトークを展開。その下りも使わせていただいたが、結局、「東京五輪を自分の子供に見せたい」という中居の夢は「無理」というオチでオンエアは終了した。
が、「間に合うかもしれない」という展開になってきたではないか。2年間の過酷な闘病の末、亡くなった実父を懸命に見舞ったり、自身も入院をしたり、SMAPにまつわる報道が毎日のようにスポーツ紙やワイドショーのトップを飾ったりした、この4年ほど。中居正広の心身に、さまざまな変化が起きていたことは間違いない。
その傍らで支えてくれていた女性の存在があったとしたのなら、それは本当に素晴らしいことだし、ファンの多くも「幸せになってほしい」と思っているに違いない。
“結婚不適合者”中居正広の結婚…。願いを込めて、私は「ある」と思っている。