「いつもサイズの合わないみすぼらしい服を着させられていたんです。籠池さんは試合を見に来たことは一度もないし、諄子さんは子供が試合に負けると“おまえなにやっとんじゃ、ボケ! 殺すぞ!”と口汚く罵る。家では子供たちに包丁を向けて怒鳴ることもあったそうです」

 高校を卒業すると、三男は髪を金髪に染め、家に引きこもった。

「最初は相当もめたらしいですが、夫妻からは見放された状態になった。三男は家を出て諄子さんの実家で暮らしていましたが、21才の時に首を吊って自殺したんです。今から6年ほど前のことでした」(前出・一家を知る人物)

 第二子で長女の町浪氏と末っ子の次女(26才)はともに塚本幼稚園に勤めている。

「森友学園の次期理事長として後継指名された町浪さんは、保守系の論客としてシンポジウムに参加するなど、両親の思想まで継承しているようです。ですが、保護者の中には両親の言いつけだけを忠実に守るロボットのようにも感じる人もいます」(前出・幼稚園関係者)

 昨夏、雑誌のインタビューに登場した町浪氏は次のように語っていた。

《私が塚本幼稚園の教諭になって受け持った子が、小学校のギャップに何度も園に来てはSOSを受けたことがあります。小学校教員の劣化は私も聞いてはいました。(中略)居ても立ってもいられず、小学校に乗り込みました》

“行動力”は、諄子氏譲りのものなのだろうか。

「次女も保護者に厳しい目を向けます。経験が浅いということもあるのでしょうが、一度キレると諄子さん以上。まだ10代の頃、精神的に不安定な状態に陥ったこともあったそうで、その原因も厳しすぎる両親からの教育方針にあったといいます」(前出・一家を知る人物)

 教育勅語の得目の中には、両親やきょうだい家族を尊ぶというものもある。だが、夫妻は諄子氏の母親とも寛氏の死後、20年以上、没交渉に陥っているという。

 家族、家業を守ろうとするあまりできあがった窮屈な関係が、いつしか家族をバラバラにしたとしたら、これほど皮肉なことはない。騒動はいまだ収束を見ない。その間にも、籠池ファミリーは着々と“エネルギー”を蓄え続けている。

※女性セブン2017年4月13日号

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン