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2017.04.04 16:00  女性セブン

大学で学び直した内館牧子氏 日常に追われるだけが人生でない

「大学」に学生として正式入学するのは大変でも、大学の講座を利用する手はあるという。

「今、ものすごく多くの大学に公開講座がありまた科目等履修生を受け入れています。自分が憧れていた大学、過去に受験して落ちた大学に通える。それだけでも、日常なんかどうでもよくなる(笑い)」(内館さん)

 内館さんの友人は、科目履修生で憧れの女子大に行き、学食で仲間とお昼を食べる喜びにひたっているという。

「今、カルチャーや行政がやる講座も、いい講師をそろえて充実していますから、自分の環境や条件に合うところを選べばいいと思います。それにね、私たちにはもう卒業証書も必要ないし、就職や結婚、偏差値で判断されることだってもちろんない。本当の意味で『学ぶ楽しみ』というのは、年齢を重ねて経験すると、よくわかります」(内館さん)

 奈良大学(奈良・奈良市)で仏教の公開講座を受ける武藤さち子さん(81才・仮名)は毎日がとても楽しいと声を弾ませる。

「専業主婦だった時は毎日不満ばかり。けれど、世の中にこんなに楽しい世界があったと知ることができました。確かに、授業を受けてレポートを書くのは大変だけど…。でもね、大変なことを成し遂げたときって、本当に気持ちがいいのよね」

 それでも、この年になって学ぶなんてできない、と躊躇する人もいるかもしれない。新しい環境に飛び込むのは勇気が必要だし――そんな読者の不安を内館さんに伝えると、こんなメッセージをくれた。

「だけど、60才であれ80才であれ、人は何かを始めようと思って始めた日がいちばん若いんです。間違いなく体力は落ちているし、覚える力もなくなっています。でも、『やってみたいな』と少しでも思ったなら、始めるべきです。

 私は60過ぎてから国学院大学で『神道』の科目履修生になりましたが、その時の社会人学生たちと、今も会って食べたり飲んだり。それに、私みたいな普通のおばさんが…って心配することないの。社会人学生はみんな普通のおじさん、おばさんですから(笑い)」

※女性セブン2017年4月13日号

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