日本の象徴である陛下に付き従われ、支える立場にある美智子さまには、その一挙手一投足に国民からの視線が注がれてきた。かたや昭恵さんも、政府の長である安倍首相の妻として、「家庭内野党」を標榜しながらも夫を叱咤激励する姿は注目を集めてきた。
安倍首相の言葉を借りれば昭恵さんは「私人」であるかもしれないが、皇后として公務に邁進される美智子さまに、ファーストレディーの昭恵さんは自身の姿を重ねてはいなかっただろうか。
「昭恵さんには、美智子さまへの一方的な親近感があるんです。美智子さまは聖心女子学院で中・高・大と学ばれた才女。昭恵さんも、小・中・高と聖心女子学院に通いました。大学こそ行かずに、聖心女子専門学校に進みましたが、学歴の話になると昭恵さんは“私は聖心ですから”と臆することなく言ってのける。最終学歴は違っても、“同じ聖心出身”という気持ちは変わらず、美智子さまへの強い同窓意識を持っているようです」(昭恵さんの知人)
安倍首相は在任日数が戦後最長を視野に捉えるほどだ。昭恵さんが首相夫人である期間も比例して延び、それはつまり、園遊会や宮中晩餐会といった行事で顔を合わせる機会が増えていくことを意味している。
「ベトナムへのご出発のお見送り以降、帰国のお出迎えが行われた3月6日、さらに4月5日のスペイン国王夫妻の歓迎行事・晩餐会でも昭恵さんは美智子さまと顔を合わせています」(皇室記者)
美智子さまとの邂逅を繰り返す度、昭恵さんが親近感を加速させたことは想像に難くない。
※女性セブン2017年4月27日号