国内

失言政治家の謝罪会見 赤いネクタイには要注意

政治家の赤いネクタイの意味とは?

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、政治家のネクタイの色に注目。

 * * *
 閣僚の失言が止まらない。今月初め、今村雅弘復興担当相がフリーの記者の質問に激高し謝罪したばかりだが、今度は山本幸三地方創生相が、滋賀県の講演で「一番のがんは学芸員」と発言し謝罪した。今年の2月には、金田勝年法務相の曖昧な答弁と失言が大きな問題になったばかり。ということで、失言大臣たちの心の内を、そのネクタイの色を中心に分析してみる。

 まずは今村復興相。記者の質問に自主避難は「本人の責任」と答え、「自己責任か?」と問い直されると表情が強張る。「責任」という言葉を無自覚に用いたことに、まずいと気がついたのだろう。さらに詰め寄られると、一気に感情を爆発させた。この会見で、今村氏が締めていたのはエヴァンゲリオンのネクタイ。エヴァの制作会社が福島にあり、プレゼントされた今村氏には応援の意味があったという。

 失言当日の謝罪会見、今村氏が締めたのは淡い緑と紺の柄のネクタイ。福島への応援や復興への意気込みのはずだったエヴァのネクタイはあっけなくはずされていた。淡い緑は感情を落ち着かせる色であり、謙虚さや調和、平和をイメージさせる色である。気持ちを穏やかにし反省を示すにはいい色だが、自主避難者の方々への謝罪でもあるなら、なぜわざわざ替えたのか?

 数日後の閣議後会見、再び謝罪した時に締めていたネクタイは淡いピンク。淡いピンクは柔和、思いやり、細やかな気配りを印象づけたい時に身につけるといい色で、謝罪する気持ちがあるという印象は与えた。だが本当に復興を考えているなら、ここでこそエヴァのネクタイだったはず。演台の前に立ち、エヴァのネクタイをまっすぐに締め直して襟元を正し、大きく深呼吸してから謝罪する──これぐらいの印象操作ぐらいはできてほしいものだ。

 山本創生相の場合も失言翌日、記者たちの前に現れた時のネクタイはピンク。だがこちらはショッキングピンクに赤い柄だ。それも曲がって締められている。顔には唇が見えなくなるほど口元をしっかり結んだ渋い表情を浮かべていたが、派手なピンクに曲がったままのネクタイで謝罪とは…。

 このピンクに赤の色合いを見ると、本当は赤にしたかったが、とりあえず今日はピンクにしておこうという意味に取れる。ピンクは赤の代用であり、気持ち的には赤を選んだのと同じだ。

 赤のネクタイといえばトランプ大統領が思い浮かぶ。選挙中や勝負時の赤は成功の可能性をアピールし、積極的、攻撃的、情熱的、リーダーシップをイメージさせる。赤はそんなパワーのある色だが、同時に人の心に恐怖や脅威を呼び起こして威嚇し、回避行動を取らせる色でもある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《スタッフに写真おねだりか》TOKIO・国分太一は「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」…日本テレビに問い合わせた結果
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《日本テレビ関係者との間に起きた問題か》「内容の説明は控える…」TOKIO・国分太一の「鉄腕DASH」降板発表、日テレ会見での回答方針
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、今年秋の園遊会に“最速デビュー”の可能性 紀子さまの「露出を増やしたい」との思いも影響か
女性セブン
TOKIOの国分太一
《日テレで緊急会見の意味は》TOKIO国分太一がコンプラ違反で活動休止へ 「番組降板」「副社長自らスキャンダル」の衝撃
NEWSポストセブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
殺人容疑にかけられている齋藤純容疑者。新たにわかった”猟奇的”犯行動機とは──(写真右:時事通信フォト)
〈何となくみんなに会うのが嫌だった〉頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の知られざる素顔と“おじいちゃんっ子だった”容疑者の祖父へ直撃取材「ああ、そのことですか……」
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン