美智子さまは、2007年のヨーロッパ訪問を控えた記者会見で、「もし身分を隠して1日過ごすことができるなら」という質問にこう答えられた。
「学生のころよく通った神田や神保町の古本屋さんに行き、もう一度長い時間をかけて本の立ち読みをしてみたいと思います」
そういった美智子さまの願いが、現実のものとなるかもしれないのだ。一方、退位されたからこそできる「悲願」もあるという。橋本氏が続ける。
「天皇としてのお立場では実現が難しい面もあった、韓国訪問をされるのではないでしょうか」
2005年のサイパン、2015年のパラオ、そして昨年のフィリピンなど、両陛下は先の大戦の激戦地への「祈りの旅」を重要なライフワークの1つと位置づけられてきた。
「皇太子時代の1986年、両陛下の韓国訪問が予定されていましたが、美智子さまが子宮筋腫の手術のため入院を余儀なくされ取りやめに。それからというもの、両陛下は韓国訪問への思いを日増しに強くお持ちでした」(前出・橋本氏)
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年5月4日号